喫茶★失恋~にょ
喫茶★失恋~にょ さて、今流れている音楽。
それは、THE ALFEEさんの「夜明けを求めて」です。
この歌を聞いて思い出したお話があります。
それは、言語障害で「にょ」しか喋れない女の子の話です。
貴方にもあったでしょう?
はつ恋と呼ばれるころが……
これはそんな彼女の小さな小さな恋物語。*********************** ママが死にました。
パパは知りません。
ママを包丁で刺した後、何処かへ行きました。
「ママ…?」
ママが動かない。
病院のベットで、寝息を立てずに眠っている。
理由は、知っている。
パパが刺したんだ。
パパがママを殺したんだ……
私は、知らないお兄さんに抱き上げられ涙を流した。
ママが死んだ。
パパは何処かへ行った。
私は、これからどうすれば良いの?
私は、涙を流すしかできなかった。
知らない人の胸の中で…
「にょ?」
男の人が優しく私の頭を撫でてくれた。
私は、言葉をまだ話せない。
ちなみに私は「にょ」しか、話せない。
たまに奇跡が起きて、「にゅ」が話せる。
「にゅ~」
私は、泣いた。
枯れるまで泣いた。
パパがママを刺した原因は、私の言語障害が原因だった。
パパがママを刺した。
パバは私も刺そうとした。
だけど、パパは私の目を見た後、奇声をあげて家を飛び出たんだ。
私は、ママの体を揺すった。
ママは、ゆっくりと目を開け、私の頭を撫でた。
グリグリ、グリグリ。
グリグリ……
グリグリ、グリグリ。
グリグリ……
私は、安心した。
安心して、ウトウトと眠くなった。
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