赤ちゃんが痩せる?!生理的体重減少
今日は生後すぐから数日にかけて赤ちゃんの体重が減る「生理的体重減少」についてまとめていきます。生理的体重減少とは?生まれてすぐの赤ちゃんは生後数日の間に体重が減少します。-10%までの体重減少を生理的体重減少といいます。正常な新生児は約1週間で生まれた頃の体重に戻り、そこから体重が増えていきます。なぜ体重が減るの?生後2~3日は赤ちゃんが飲む量や母乳の分泌量は少なく、赤ちゃんが出す尿や便、汗など出ていく水分量が多くなります。そのため出生後より数日、(だいたい生後3~5日をピークに)体重が減少します。体重減少率の計算方法は?生まれた体重から何%減少したか計算するための式があり、(出生体重-今日の体重)÷出生体重×100 で計算されます。例)生まれた体重が3000gで今日の体重が2800gなら、(3000-2800)÷3000×100=-6.7%となります。生理的体重減少の正常範囲は?赤ちゃんの生理的体重減少の正常範囲は-10%です。-10%を超える場合は脱水や栄養不足が考えられます。特に15%以上の体重減少がある場合で母乳の分泌がもう一歩という場合には脱水兆候や尿量を確認するとともに治療を開始します。また生後7日目を過ぎても体重減少が続く場合や、生後14日目に出生体重に戻っていない場合にはそのほかの原因を探索します。体重減少が正常をこえた場合は?体重減少が-10%をこえていても、赤ちゃんが元気でしっかり飲めており尿や便が出ている場合には1日に飲む量が確保できることを確認しながら経過観察していきます。-15%を超えている場合にはそのほかに疾患がないか原因を探索します。異常な体重減少
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