自分を見失わないために──「心の声」を探すということ
はじめに:家族を支える日々のなかで、自分が見えなくなるとき
うつ病の家族と共に暮らしていると、日常の多くをその人の体調や気分に合わせて生活するようになります。
もちろんそれは、大切な人を支えたいという愛情からの行動であり、とても尊いことです。
でもその一方で、自分にもやるべきこと、やりたいこと、やりたくないことがあるはずです。
そうした「自分の事情」は、気づけばすべて後回しになり、心の中で“自分がどこかへ行ってしまった”ような感覚に陥ることがあります。
ケアラーとしての辛さの本質は、単に「家族が病気だから」ではありません。
誰も助けてくれないからでも、誰も理解してくれないからでもない。
自分自身の気持ちや存在が置き去りになってしまうことこそが、何よりも辛いのだと思うのです。
だからこそ今、自分の内側にある「心の声」をもう一度探してみませんか?1.気づかれにくい“本当のしんどさ”
家族のケアを続ける中で、私たちは自然と「相手優先」の生活リズムになっていきます。
それ自体は思いやりであり、愛でもありますが、気がつくと「自分の時間」「自分の気持ち」「自分の限界」が見えなくなってしまうことがあります。
「どうしてこんなにしんどいんだろう?」そう感じるとき、周りに助けがないから、理解してもらえないから…と理由を考えるかもしれません。でも、実はその前にあるのが「自分がどこかへ行ってしまっている」という感覚です。
たとえば、
■自分のやりたいことがわからなくなった
■自分の“本音”を後回しにしてきた
■気づいたら、何に喜びを感じるのかも曖昧になっていた
そんな経験はありませんか?
だからこそ
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