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目が合う

ブログにお越しいただきありがとうございます。認知症の方が大好きな、音楽療法士のHitomiです。私が3年前に今の施設に入職した時からおられた80代の女性Mさん。胃ろうでずっとベッドの上話もしないし、手を胸の上で組んでずっと同じ姿勢で横になっている目を閉じてるか、開いていても視線は合わない話しかけると時々『ンガーッ』という声を発して泣き顔をする(涙は出ない)そんななので、過去の話も何も聞いたことがありません。最近ちょくちょく『リンゴの歌』をかけて一緒に聞いていますMさんの肩をトントンしながら聞きますでも特に何の反応もありませんもう無理なのかなー、と思って今日もトライ。すると、今日はなぜか頭を枕からずっと浮かして聞いてるのです途中一回顔がぐしゃっと崩れて泣き顔になり最後には一瞬目が合って私に向かってうなずいたように思いました。ドキッ!!重い心の扉が開くといいな。
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Over the Rainbow

ブログにお越しいただきありがとうございます。認知症の方と音楽が大好きな、ケアマネピアニストのHitomiです。音楽を使って、集団ではなく個人にアプローチしたいずっと私はそう思っていました。デイサービスなどで集団で歌わせることに違和感があったのです。音楽はみんなで楽しむのもいいけれど私にとってはとても繊細でプライベートなこと。それを人とオープンに楽しむのはずいぶん抵抗がある。見られたくない心のうちを人に土足で入られるような。そんなふうに私と同じように感じる人もいるのではないか、そんな思いがありました。今私がやっていることは、悩みや問題を抱えた高齢者に一対一で向き合って音楽を媒体に心を解いていくこと。同じ曲でも日によって感じ方が違い、また毎日同じ曲を聞いていると思わぬ言葉が飛び出てきたりする。かすかな口の動きや目の輝き声にならないほどの小さな声身体の筋肉の緩み顔全体の紅潮そんなことを観察しながら今目の前にいる人の心象風景を想像して共有する。本当に楽しい仕事です。私は今音楽の力を試しています。胃ろうになった人が、また口から食べられるようになれたら話せなくなった人が話せるようになったら拘縮した手がまた開けたらでも不可能ではない気がしています。
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かえり船

ブログにお越しいただきありがとうございます。認知症の方と音楽が大好きな、ケアマネージャーのHitomiです。今日は、素敵なことがたくさんありました。まず、利用者さんとクリスマスケーキ作りをしたんです。出来上がったケーキを美味しそうに頬張るMさん。『香りがいいですね〜ふわっと匂って』と言いながら大切に大切に召しあがられました。ケーキって、アロマ効果もあったんですね!新しい発見でした。次に、ある施設の施設長さんが私い会いにきてくださいました。私は『人を大切にしない施設は衰退する』が持論で、まさに私の施設が今そうなので質問してみたんです。『研修とか、どうしてますか?』そしたら『人材育成には力を入れています。できるだけ会社のお金で行ってもらってます』と清々しい表情でおっしゃったんです。素晴らしい!!この施設は伸びるだろうな。一人のトップのエネルギーが波動が拡がり、スタッフを施設を成長させる。感動しました!私の施設はトップが根腐れしてるけど、スタッフの中には、賢くてやる気があって楽しい人たちがたくさんいる。その人たちの素直な前向きな正直な気持ちを活かしたい、ホントにそう思います。3つめ良かったこと。胃ろうをしているNさんと最近は連日YouTubeで音楽を聴いています。今日のリクエストは”かえり船”先日、いろんな歌手でこの曲の聴き比べをして一番気に入った、藤圭子。今日もふたりで藤圭子の歌声に感動。追加で28歳の藤圭子が歌った”夢は夜開く”も映像を観ながら聴きました。『こんな人とは思わなかったわ、すごいね』とNさん。言葉すくなかったNさんが最近はよく話します。連日の音楽効果だと私は思うんだけ
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栄養の補給方法3つ

皆さんは、栄養の補給をどうやってされますか? 栄養の補給方法は、大きく3つに分かれます。 ①経口 口から食べたり、飲んだりすることです。 ほとんどの人々が口から栄養を摂ります。 ②経腸 鼻からチューブを入れたり、お腹に小さな穴を開けたりして、 胃や腸に栄養を送ります。 すぐに消化吸収しようとするので、食事を体の中に入れるペースは注意が必要です。 ペースが速すぎると嘔吐や下痢の原因になります。 食事は手作りできます。 一般的な食事をミキサーにかけ、裏ごしすると完成です。 購入する場合は、ネットやドラッグストアで濃厚流動食か 薬局で経腸栄養剤(食品ではなく薬)を購入することができます。 ③経静脈 点滴です。血管に注射針を刺して、栄養を送ります。 口から食べられないとき、脱水などで水分補給がすぐに必要なときなど、使うタイミングはそれぞれです。 こちらは薬なので、医師の処方と看護師などによる処置が行われます。 ①経口と②経腸で補給できる栄養はほとんど変わりませんが、③経静脈だけ栄養が少ないです。 今までは糖質とたんぱく質しか点滴で補給することはできませんでした。 しかし、2020年12月に日本で初めて、脂質も補給できる点滴が発売されたのです。 詳しくは以下をご覧ください。 末梢静脈栄養輸液(エネフリード) 脂肪・水溶性ビタミンも配合した国内初の末梢静脈栄養輸液 2020年12月15日、末梢静脈栄養輸液(商品名エネフリード輸液)が発売された。本製剤は9月25日に製造販売が承認され、11月25日に薬価収載されていた。適応は「次の状態時のアミノ酸、電解質、カロリー、脂肪酸、水溶性ビタミンおよ
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胃ろうでも老人ホームに入れますか?

✥✥✥胃ろうでも老人ホームに入れますか?✥✥✥ 1ヶ月ほど前、父は胃ろうを造設することになりました 今は何とか自宅で介護をしているのですが 私も高齢なのでいつまで自宅で介護できるか不安です 病院の看護師さんから聞いたのですが 胃ろうは医療行為なので老人ホームでの対応は 難しいといわれていました…(◞‸◟)胃ろうに対応してくれる老人ホームはあるのでしょうか 老人ホームもすぐには入れないと聞いていますので 今からぼちぼち探そうと思っています(;´・ω・)✥✥✥すべての老人ホームで受け入れられるというわけでは        ありませんが胃ろう対応可の老人ホームもあります✥✥✥ 一昔前まで、胃ろうケアは看護師だけに限られた医療行為だったので 胃ろうの方は看護師常駐の老人ホームでなければ入居できない というのが常識でしたが今はそうではありません(^ω^) 2012年の介護保険法の改正によって研修を受ければ 介護職員でも胃ろうの方への対応が一部許可されたのです 看護師常駐の老人ホームも増加しているので胃ろうを理由に 入所を断られるケースはかなり少なくなりましが すべての老人ホームで受け入れられるというわけではありません(◞‸◟) 介護職員への胃ろうケア研修が行われていない施設もまだまだあり 看護師が常駐していても24時間体制でない場合は 入居を断られる可能性もあります 事前にしっかりと受け入れ態勢を確認することが大切です('ω')ノ 医療行為が必要などの問題が無くても 老人ホームの待機者は施設にもよりますが非常に多く 必要になってから申し込みをしてもすぐに入れないという方が多いので 時間
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コラム21 胃管 胃ろう問題

 自分は今40代で、まだ死ぬのは怖いですが、80歳とか90歳になった時を想像するとあんまり怖くないような気がしています。どんな死に方であれもうすぐ死にそうな時にはそっとしておいてもらいたいですし、特に意識がないような場合には延命治療は行って欲しくはないです。なんとなくですが、大抵の人は自分が死にそうで意識がない時は延命治療を望まないと思います。ところがこれが家族の場合はどうでしょう?家族が亡くなりそうになった時(特に老衰などで)どこまで延命治療を行なっていくかに関しては多くの人々がいずれは突きつけられる問題です。医療現場にいると非常に混乱した状況で決断を悩まれているご家族をよく目にします。  私個人の考えですが、病院に於いて一番延命措置を行わない方向性の決断は、点滴や胃管などで水分補給を行わないというものです。人は脱水に極めて弱い生物です。数日から10日程度水分補給を行わないと心停止をきたし死に至ります。逆に水分を投与していくと、極端な場合1ヶ月程度延命できることもありますし、胃管や胃ろうで水分の中に栄養を混ぜて投与することで、場合によっては数ヶ月延命が可能なこともあります。ただ、意識がないもしくは高度認知症や癌末期などで寝たきりで開眼せずの人に水分補給や栄養投与を漫然と行なっていくことはさまざまな問題が生じてきます。家族が長期間のそういった状況に疲れ切ってしまうようなこともありますが、患者さん本人も徐々に手足や顔が浮腫んでしまって元々の原型を留めていなかったり、胃管や胃ろう挿入部の皮膚が感染を起こしてしまったり、褥瘡ができてしまったりして結局つらい最期(ご本人はなんの感情も苦
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良い死に方?(導入部分)

 自分は意識がない寝たきりの状態になったら、何も延命治療をしてほしくないです。とりわけ平均寿命を超えたくらいの年齢になったら。正直大多数の方がそのように考えているような気がします。しかし、日本の病院では意識がないもしくは高度認知症で自己の判断ができない、寝たきりといった患者さんに治療をします。普段行っている治療は酸素投与、点滴による水分や栄養補給、胃管からの栄養投与、抗生剤の投与、各種内服治療(糖尿病や高血圧の薬など)、人工呼吸、人工透析、褥瘡治療、拘縮予防etc。。。飲み込みができずご飯を食べると誤嚥してしまう患者さん等はとても頻繁にこういった医療を受けています。コラム1でも書きましたが湯水の如くこういった患者さんに医療費を使い続ける日本の医療制度は流石に続かないと思いながらも、病院の勤務医は家族の希望通りに医療行為を行わなければなりません。家族は皆保険の恩恵を受け実際に負担する医療費が極端に少ないため医療行為を望む場合が大半です。医師は下手に医療を打ち切ると訴訟に発展する可能性があるため家族のご希望通り、治療を行います。家族の命の問題となると治療を中止するといった判断は誰であっても難しいものです。自分以外の命の選択をしなければならない家族の精神的負担も大きく、延命治療を選択してしまうことを責めることはできません。  高度成長期に即した医療制度と現在に即した医療制度は異なって然るべきです。やはり行政がもっと積極的に少子高齢化の時代に即した医療保険制度を作成して欲しいと思います。正しい保険制度は財政面だけでなく、患者の家族や医療従事者の精神的な負担軽減にもつながるのではないでし
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