良い死に方?(導入部分)

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コラム
 自分は意識がない寝たきりの状態になったら、何も延命治療をしてほしくないです。とりわけ平均寿命を超えたくらいの年齢になったら。正直大多数の方がそのように考えているような気がします。しかし、日本の病院では意識がないもしくは高度認知症で自己の判断ができない、寝たきりといった患者さんに治療をします。普段行っている治療は酸素投与、点滴による水分や栄養補給、胃管からの栄養投与、抗生剤の投与、各種内服治療(糖尿病や高血圧の薬など)、人工呼吸、人工透析、褥瘡治療、拘縮予防etc。。。飲み込みができずご飯を食べると誤嚥してしまう患者さん等はとても頻繁にこういった医療を受けています。コラム1でも書きましたが湯水の如くこういった患者さんに医療費を使い続ける日本の医療制度は流石に続かないと思いながらも、病院の勤務医は家族の希望通りに医療行為を行わなければなりません。家族は皆保険の恩恵を受け実際に負担する医療費が極端に少ないため医療行為を望む場合が大半です。医師は下手に医療を打ち切ると訴訟に発展する可能性があるため家族のご希望通り、治療を行います。家族の命の問題となると治療を中止するといった判断は誰であっても難しいものです。自分以外の命の選択をしなければならない家族の精神的負担も大きく、延命治療を選択してしまうことを責めることはできません。
 高度成長期に即した医療制度と現在に即した医療制度は異なって然るべきです。やはり行政がもっと積極的に少子高齢化の時代に即した医療保険制度を作成して欲しいと思います。正しい保険制度は財政面だけでなく、患者の家族や医療従事者の精神的な負担軽減にもつながるのではないでしょうか。
 コラムのタイトルとは少し逸れてしまいましたが、大事な導入部分だと思い記事にいたしました。今後「良い死に方」とは?について深く考察していこうと思います。

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