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僕が、僕の本音を見つけるまで。〜山奥シェアハウス編③

山奥シェアハウスに来て2ヶ月が経った頃、僕は悶々としていた。何故なら、ゆっくり過ごすことに飽きてきていたからだ。最初は、疲れ切った自分を癒すために古民家シェアハウスに来たのだが、スローペースな生活の中で段々と体力が回復してきていた。僕は、そろそろ動き出したくてうずうずしていた。とは言っても、他の場所に移り住むとかいう訳ではなく、何らかの住み込みの仕事をするつもりだった。それに、貯金も尽きかけていたので、働くしかなかった。当時の預金残高は15万円程だった。進む先が決まらない焦りに加えて、お金がなくなる恐怖がのし掛かってきた。毎日、indeedの画面を開いては、「あーでもない、こーでもない」とスクロールしていた。時間をかけた割に、あまりピンとくるものは見つからなかった。何度か、無理やり仕事を決めようとしてみたが、途端に無気力が体の中を駆け巡り、それ以上進めることができなかった。僕の心は、前より自分に対して正直になっており、嫌なことに力を出せなくなっていた。前進したい気持ちと、進めない苦しさがぶつかり合って、鬱々としていた。「何なんだよ俺の人生って…」何もしないで過ぎる時間に、虚しさを感じた。この時期は、いつも目覚めが悪かった。よく嫌な夢を見ていた。全部、後味の悪い夢だった。YouTubeや音楽を聴くこともしんどかった。ファッションにもこだわりがなくなっていった。何かをしたいのに、何をしていても楽しくなかった。出口のないトンネルを、永遠と歩いているような気分だった。いつになったら光が見えるのだろう。そもそも光なんてあるのか。ここまで来たのに、なぜ停滞しているのか。本当に苦しかった。も
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僕が、僕の本音を見つけるまで。〜長野・八ヶ岳編②

休みになると、よく寮の近くを散策していた。付近には手付かずの自然が多く残っており、ただ歩くだけでも楽しかった。その中でもお気に入りだったのは、森の中を抜けると突如現れる池だった。そこは、標高が1600メートルの場所に位置しており、その場所に向かって何本かの遊歩道が整備されていた。僕が訪れたのは、紅葉の折り返し時期で、緑の木と枯れ木が混在していた。昼間は、池に太陽光が反射して周囲の木々を明るく照らしており、夜になると満点の星空と数台の人工衛星が確認できた。木々の後ろからは、赤岳などの高山も顔を覗かせ、まるで大自然の欲張りセットのように感じられた。僕は時間が出来るたびにその場所に行き、ただ池をボーッと眺めるという贅沢な時間を過ごした。しばらく見ていると、まるで自分が、自然の中に溶け込んでいくような感覚になるのが好きだった。仕事で溜まったストレスも浄化されていく気がして、とても心地よかった。これほど美しい場所がなぜあまり知られていないのかと不思議に思ったが、1人きりで過ごせるので僕には好都合だった。ところで、自然が大好きな僕なのだが、少し前まで、自分を都会好きだと思って疑わなかった。都会の煌びやかな刺激だけが、自分の孤感や寂しさを紛らわしてくれると感じ、渋谷や新宿に足繁く通った時期もあった。しかし今は、都会の灰色の景色も人混みも大っ嫌いだ。電車でたまたま通る時は、気が詰まりそうなこともある。この極端な変化は、前回の宮古島での生活を終えてから起こったことだった。島での激務や初めての熱帯の環境に置かれることで、生きる為になりふり構っていられなくなり、底力みたいなものが出たのだと思う。毎日
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僕が、僕の本音を見つけるまで。〜長野・八ヶ岳編

宮古島での生活を終えた僕は、長野に来ていた。理由は、宮古島の海を見て山が好きだと気づいたからだ。中でも、長野の山脈に興味が湧いたので、八ヶ岳方面に向かった。次の職場は、その山脈の近くにあるホテルだった。ホテルの敷地内はとても広く、道路だけは綺麗に整備されていたが、生きた自然が多く残っていた。野生に手をつけていないせいか、鹿の群れも何度か見た。あまりの美しさに、僕の心は高揚していた。しかし、前回のホテル清掃で、なかなかハードだとは思い知らされていたが、悔しくも、またホテル清掃を選んだ。選んだのは、景観の美しさが理由だった。それ自体は大正解だったが、後に、田舎の人手不足の現実を思い知らされることになった。着いて早々、仕事が始まった。前回の経験もあり、仕事に慣れるまでに時間は要らなかった。しかし、宮古島と違う点が2つあった。それは、人手不足による仕事量の増加と、清掃スタッフの高齢化だ。1日の流れはこんな感じだった。9時に仕事開始し、そこから14時まで休憩なしで清掃をする。その後、軽く休憩をしてから、17時まで備品の補充などをして帰宅する。大まかな流れは大体こうだった。しかし、僕が来たときはちょうど繁忙期で、とても忙しかった。毎日、16時近くまで掃除をしないと終わらないので、休憩も取れず、昼食も食べられなかった。代わりに、お菓子を少しつまむ程度食べて凌いだ。毎日ヘトヘトで帰宅した。何度も、とんでもない場所に来てしまったと後悔した。自然が綺麗ではなかったら、すぐにやめていた。また、高齢スタッフのハラスメントも酷かった。ある70歳過ぎの女性スタッフの方と同じチームになることが多かったのだが
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僕が、僕の本音を見つけるまで。〜宮古島編②

初めての休日になった。僕は同僚と、新城という海へ向かった。「新城」と書いて「アラグスク」と読む。地元でも結構、有名な海だった。僕たちは、着いて早々に潜りはじめた。透明な海の中を潜っては、色とりどりの魚やカメを見つけた。同僚は何度か来ていたらしいが、楽しんでいるように見えた。僕は20分くらいで海から上がり、遠くから、まだ潜っている同僚を眺めていた。海中の塩分濃度が高かったのか、乾いてきた肌はベタついた。この時、僕はひとり浜辺に座り込み、がっかりしていた。出てきた言葉は「こんなもんなのか」だった。心から宮古島の海を見たいと思ったのに、自分が望んで来た場所だったはずなのに。その程度の感想にしかならなかった。来るかどうかを何度も悩んで、考えて、それでも行きたいと思って踏み出した一歩が、すべて”無”に帰するような錯覚に陥った。呆然とした。「やっとの思いで行動したのに、なんの収穫も得られなかった」僕は、島に来た意味を見失っていた。今だからわかるが、当時の僕は、島に来る前から期待を膨らませ過ぎており、何かを掴もうと意気込みすぎていたのだった。遠くでシュノーケリングを楽しむ同僚がみえた。僕は一人、虚しい気持ちで浜辺にいた。「ずっと座っていても仕方ないから、一旦、歩こう…」おもむろに立ち上がり、なんとなく浜に沿って歩きはじめた。うっそうと茂る木々の前を通りすぎ、しばらく行くと、開けた場所に着いた。その場所からは、今まで、木々で遮られて見えなかった大きな岩山が見えた。その岩肌はゴツゴツしていて荒々しく、所々には苔が生えていた。まるで大地が躍動しているようで、強い存在感があった。僕は岩山に見惚れなが
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あと一年で死期が迫る!

おはようございます。 はっとり出版のはっとりです。 本日もお得な情報をお届けします。 もしあと一年で死んでしまうとしたら何をしますか?もし病気などで余命が後一年です!と言われたときどうしますか?病院で多くの患者さんが人生を振り返ったときに「もっとこうしておけばよかった」 「なんでこれをしなかったんだろう」 と後悔する人がとても多いのです。ホスピス医という人をご存知でしょうか?知らない人のために説明します。 ホスピス医とは余命を宣告された人や治療が不可能な患者さんたちが穏やか日々を送れるように導く人のことです。こんな質問をする調査がありました。「この人生で後悔したことってありますか」多くの患者さんは「あの時」「この時」と後悔を語り死を迎えているそうです。もし、あと一年で死ぬとしたらあなたはどう過ごしていきますか?そんなすぐに死ぬわけないだろ! ありえない! しかし、突然の心臓発作や精神疾患で急に死を迎えてしまったというケースも少なくなくいつ何が起こるかわからないのです。マイケルジャクソンやZARD、最近では上島竜平さん、志村けんさんなどまだまだ活躍している人でも急に死を迎えているのです。この状況で自分には関係ないと考えていると、、、後悔先に立たず 一つ目、 ”どうしてもやりたいことはあるか” です。 もしあと一年で死ぬとしたら何をしたいかを考えていくのです。例えば、コロナの影響で旅行に行けてなくて行ってみたいとかオーロラを見てみたいとか彼女を作りたいとか患者さんの実際にあった声は「自分の生きた証を残したい」 「旅行に行きたい」 「会えていなかった人に会いたい」 というのが多いそう
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ADHDの衝動性優位の長男はこうなりました

長男(16歳 高校一年生)は服薬しなくなったら衝動性優位の部分を『プロボクサーになるんや』になりました。出来ないことより できる事 やりたい事 伸ばすならこう言うとこだと思います。
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続ける為の行動は”ちょこっと”プラス

《やりたい事への道》 絶対やる事プラス”ちょこっと” 「毎日やろう!」 と思っても、全然続かないあなたへお届けします。 私も基本的に”睡眠大好きナマケモノ”なので 続かないことだらけでした。 ただ、 私はどうしても実現したい 『熊本県の田舎に50人のコミュニティを結成し、田舎を発信する』 という目標があります。 なので、 なまけずに行動しなければなりません!!・・・・・・・・・ やっと簡単な方法を見つけました。 既に毎日やっている行動に ”ほんの少しの行動” を追加するんです。 私が”ちょこっと追加”を実践して継続できている例で見ていきます ■追加した行動『写真を撮る+投稿する』■継続できている事『SNS毎日2回の投稿』まずは行動する内容を決める為の思考から!思考1 やりたい事は、先ほど記載した目標の為に、まず   「SNSのフォロワ ーを増やしたい。」 思考2 SNSフォロワーを増やす為には、   「有意義な投稿をしなければならない。」 思考3 「有意義な投稿」とはどんな投稿なのか検討がつかないので         「とにかく投稿する。」 次のステップへ なにを投稿するか??  ■私が絶対毎日することは ”料理”です。 絶対作って!絶対食べる!”料理”を投稿することにしました。 そこで追加した行動が『写真を撮る+投稿する』 すごく簡単でした。 『一日2回は投稿する。』 と決めてから2か月近く継続できています。 証拠は「happyクックTV」Twitterをご覧ください! コツは追加行動を簡単にすること 少し例を挙げてみます。 ・毎日運動をしたい方→通勤を自転車に変える。通勤時
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