169.サイトの「あなたにおすすめ」には要注意? 依存するとどうなる?
サイトの「あなたにおすすめ」には要注意? 依存するとどうなる? 専門家がリスクを解説
多くの通販サイトやニュースサイトでは、「おすすめ商品」「おすすめ記事」といった項目があります。内容を確認すると、過去の閲覧商品や閲覧記事と似たような商品や記事が掲載されていることも多く、商品購入時や情報検索時に活用している人も多いのではないでしょうか。
サイトの閲覧履歴に応じた情報を提供する機能を「レコメンド」と言いますが、事故防止や災害リスク軽減に関する心理的研究を行う、近畿大学生物理工学部の島崎敢准教授は、サイトのレコメンド機能を通じて配信される情報に依存した場合、視野を狭めるリスクが生じる可能性があると指摘します。
自分に都合の良い情報しか集まらなくなる
スマホの普及で、テレビや新聞よりもずっと多くの情報をインターネットから得ている人も多いことでしょう。1日は24時間しかないので、どのメディアもこの限られた時間の中で、ユーザーに自分たちの情報をできるだけ長く見てもらえるよう、努力を続けています。
たくさん見てもらうためには情報の価値を高める必要があるので、どのメディアもあの手この手でコンテンツの価値を高めようとしていますが、実はインターネットの情報は、他のメディアと少し違った価値の高め方をしているのです。
テレビや新聞は、不特定多数の人に向けて情報を発信するので、なるべく多くの人が好む情報を発信する必要があります。インターネットもかつてはこうした傾向にありました。しかし、今やインターネット上のウェブサイトの数は軽く10億を超えており、「多くの人が好む」といった、これまでの視点で
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