【私だって愛されている! 認知の歪み②】
メンタルヘルス不調の人が悪循環に陥る
ネガティブな思考の癖にアプローチする
認知再構成法とは、過度にネガティブな
気分・感情や不適応的行動と結びついた
認知(自動的な思考やイメージ)を同定
して様々な視点からその認知を検討する
ことによって代わりとなる新たな認知を
自分で再構成するための技法なのである。
認知の構造としては、ある特定の場面に
おいて、瞬間的にオートマチックに頭に
浮かぶ考えやイメージ(自動思考)には、
妥当なものと「妥当でないもの、或いは、
部分的にしか妥当ではないもの(否定的
自動思考=認知の歪み)」があるもので、
この「認知の歪み」について話をしたい。
第2回目の今日は、「破局視」について。
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この「破局視」とは、他の可能性、特に、
現実的にありそうな可能性を考慮せずに、
未来を否定的に予言する。というものだ。
例えば、「前にも好きな女性にアタック
してダメだったから今度もダメだろう」、
「俺には彼女はできない。俺にはモテる
要素がないんだ」等。現実的に考えれば、
前に好きな女性にアタックして撃沈した
からといって今度の相手にもフラれると
いう根拠は何もなく、何が「モテる要素」
や「好きになる要素」かは相手の女性に
よっても違う。だからこそ、数は少ない
ながら私にも好きになってくれる女性や
彼女がいたこともあったし、五年近くの
間結婚もしていたのだ。私ですらそうだ。
何の根拠もなく未来を否定的に思い込む
のは、決めつけて思考を中断することで、
不安感や
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