【私だって愛されている! 認知の歪み②】

記事
学び
 メンタルヘルス不調の人が悪循環に陥る
 ネガティブな思考の癖にアプローチする
 認知再構成法とは、過度にネガティブな
 気分・感情や不適応的行動と結びついた
 認知(自動的な思考やイメージ)を同定
 して様々な視点からその認知を検討する
 ことによって代わりとなる新たな認知を
 自分で再構成するための技法なのである。
 認知の構造としては、ある特定の場面に
 おいて、瞬間的にオートマチックに頭に
 浮かぶ考えやイメージ(自動思考)には、
 妥当なものと「妥当でないもの、或いは、
 部分的にしか妥当ではないもの(否定的
 自動思考=認知の歪み)」があるもので、
 この「認知の歪み」について話をしたい。
 第2回目の今日は、「破局視」について。
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 この「破局視」とは、他の可能性、特に、
 現実的にありそうな可能性を考慮せずに、
 未来を否定的に予言する。というものだ。
 例えば、「前にも好きな女性にアタック
 してダメだったから今度もダメだろう」、
 「俺には彼女はできない。俺にはモテる
 要素がないんだ」等。現実的に考えれば、
 前に好きな女性にアタックして撃沈した
 からといって今度の相手にもフラれると
 いう根拠は何もなく、何が「モテる要素」
 や「好きになる要素」かは相手の女性に
 よっても違う。だからこそ、数は少ない
 ながら私にも好きになってくれる女性や
 彼女がいたこともあったし、五年近くの
 間結婚もしていたのだ。私ですらそうだ。
 何の根拠もなく未来を否定的に思い込む
 のは、決めつけて思考を中断することで、
 不安感や自己否定感等のもやもやとした
 嫌な感情と向き合わなくても済むからだ
 と言われる。始めに否定的な結果を予測
 しておけば、失敗した時の痛手が少ない。
 そう思ってしまうからだ。確かに、私も
 今まで、それを最大の自己防衛策として
 生きてきた。傷つくのは誰でも嫌だから。
 ところが、行動を起こす以前から未来を
 決めつけることは自身の可能性の限定で、
 結果的に失敗を招いてしまうことがある。
 若い頃の私が、明らかに求愛行動としか
 考えられない態度を示されても「そんな
 筈はない。俺の勘違いだ」と決めつけた
 ことによって結果的に自分も相手の女性
 も傷ついた、というのはそういうことだ。
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 自分でコントロールできない未来という
 ものは誰でも不安だ。その不安から身を
 守るため、破局的な未来予測であっても、
 決めつけることで未来を自分自身で確り
 コントロールができているという感覚を
 欲しがるものらしいが、若い頃の私の例
 からも分かるように、否定的な未来予測
 によって却って現実的に起こっていた筈
 の未来を壊してしまうことがある。故に、
 下手な未来予測などせず、出せる全力を
 尽すのに限る。少なくとも私はそう思う。
 このように思うことが「認知の修正」だ。
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 ケセラセラ、なるようになるさ。過度に
 破局的な未来予測をせずとも、思うほど
 悪い結果ばかりついてこないと信じよう。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
破滅視.jpg

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