2022年財閥倉庫業界の業績が好調って本当?決算書が読めなくてもわかる!各社の業績が変動する理由を徹底解説
2022年の財閥倉庫業界の業績が好調だったって本当?まず、各社の過去3年間の連結決算の推移を見ていきます。実績は、以下の表の通りです。
参考までに、財閥倉庫以外の総合物流企業も加えています。まず、概要ですが、財閥倉庫各社は、コロナ前の2019年度、コロナ襲撃の2020年度、コロナからの回復を図る2021年度の3年間、ずっと黒字でありました。売上高は、2020年度は減少しましたが、2021年度は回復してコロナ前よりも増加しております。次に、会社別に見ていきます。三菱倉庫においては、以下の特徴がありました。①2020年度の純利益率が他社に比べて低い
不動産事業の収益の悪化が主な原因です。他の倉庫会社よりも、不動産事業の収益の割合が高いため、目立った低下となりました。
三井倉庫においては、以下の特徴がありました。①利益は財閥倉庫の中でトップ
②コロナ禍でも、売上と利益ともに好調
①は、M&Aによって、連結での売上が三菱倉庫を抜きました。
②は、注力している分野(家電物流等)の業績に下支えされているためです。
住友倉庫においては、以下の特徴がありました。①2021年度の営業利益、純利益は急上昇
②海運事業の大幅な増収増益が原因です。
しかしながら、海運事業の好調は続かないとの考えから、海運子会社は譲渡することになりました。
安田倉庫においては、以下の特徴がありました。①売上は他社と同様に伸ばしている
②利益はコロナ前の水準と比べると低い
②は、倉庫の新設・拡張のために設備投資を行ったことが原因です。
澁澤倉庫においては、以下の特徴がありました。
①概ね、平均的な業績の推移
②2
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