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【文献紹介#18】レゴラフェニブによって免疫性血小板減少性紫斑病が増悪した症例

こんにちはJunonです。 今月公開された研究論文(英語)の中から興味のあったものを一つ紹介します。 出典 タイトル:Regorafenib-induced exacerbation of chronic immune thrombocytopenic purpura in remission: A case report 著者:Shiro Kimbara, Yoshinori Imamura, Kimikazu Yakushijin, Ako Higashime, Taiji Koyama. 他 雑誌:Mol Clin Oncol. 論文公開日:2021年2月1日 どんな内容の論文か? 「レゴラフェニブは経口マルチキナーゼ阻害薬であり、腫瘍血管新生、腫瘍微小環境、腫瘍形成を標的としているが、その作用機序故の毒性も有しています。本報では、寛解中にレゴラフェニブによって免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)が増悪した症例が報告され、ITPを併発している癌患者におけるレゴラフェニブ治療には注意が必要であることが示唆されました。」 背景と結論 レゴラフェニブは経口マルチキナーゼ阻害剤であり、腫瘍血管新生[血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1-3およびTIE2]、腫瘍微小環境[血小板由来増殖因子受容体β(PDGFRβ)および線維芽細胞増殖因子受容体-1]、腫瘍形成[c-KIT、RET、RAF-1およびB-RAF]を標的としていますが、その作用機序故に、幅広い毒性を有することが報告されています。 今回の対象は、38歳で慢性免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)を発症し、その後は20年以上無投
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