「誰かのための家」を卒業する。40代から始める、自分を主役にする部屋づくり
家は、家族の成長を見守る場所でした。子どもたちが走り回り、賑やかな声が響く毎日。その中心にあったのは、いつも「家族にとっての正解」や「使い勝手の良さ」だったのではないでしょうか。子育てがひと段落し、ふと静かになったリビングを見渡したとき——。外側へ向け続けてきた意識を、少しずつ「自分の内側」へと取り戻していいタイミングが、今なのかもしれません。誰に見せるわけでもない、自分だけの家だからこそ、「好き」に贅沢でいていい。そう、もう十分、その権利があるはずです。「家族の正解」という重荷を、そっと下ろして汚れが目立たない色、壊れにくい家具、片付けやすいレイアウト……。これまでの部屋づくりは、実用性が最優先だったかもしれません。SNSや雑誌で「素敵だな」と思う部屋に出会いながらも、忙しい日常に流されて、自分の好みはずっと二の次。そんな方も多いのではないでしょうか。気づけば今の部屋が、どこか「自分らしくない」と感じている——そんな違和感は、あながち気のせいではないはずです。少し値が張るアート作品、手入れに手間はかかるけれど美しい椅子。「贅沢かな」「誰かに何か言われるかな」と諦めていたものたちを、今こそ迎え入れてみてください。「自己満足」は、成熟した大人のたしなみ「自分のためだけに空間を整える」ことは、わがままではありません。人生の後半戦を豊かに生きるための、大切なセルフケアです。・自分が一番落ち着く、深みのある色のクッションを選ぶ・誰にも邪魔されない、読書や手仕事のための特等席をつくる
・昔から好きだったのに、しまい込んでいた趣味の道具を部屋の主役にする自分の心が静かに満たされ、自分自身を
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