「当たり前」のメガネをかけ替えると、学校は奇跡に満ちていた
~「スクールカウンセラーの小さな気づき」シリーズ~
ある日、出会った小さな気づき今回は、スクールカウンセラーの現場で
気づいたことを紹介してみたいと思います。
スクールカウンセラーとして勤務していたある日、
私は小さな「気づき」に出会いました。
その日は、新入生歓迎遠足。
部活動紹介が行われていました。
ステージに向かって学年ごとに座る生徒たち。
各部活動の発表は、思った以上に長時間にわたりました。
私は、後ろの方からその様子を見ていました。
各部代表の生徒たちがそれぞれに趣向を凝らして、
部活動紹介を行っていました。
生徒たちは、前を向いて静かに話を聞いています。
発表が終わると、拍手を送る姿も見られました。
その様子を見て、
私は思わず近くにいたA先生に声をかけました。
「すごいですね。
長時間の話をしっかり聞いて、拍手も送って。
発表している生徒を勇気づけていますね。」
すると、
先生Aは少し驚いた表情をして言いました。
「え?!そうなんですか……」
そして少し沈黙のあと、こう続けました。
「そういう視点で見られているんですね。
話を聞くのは当たり前だと思っていたので、
気づきませんでした。
ましてや、すごいなんて思いもしませんでした。」
「当たり前のメガネ」に気づいた瞬間
私はこの言葉を聞いて、「ハッ」としました。
私たちは、
いつの間にか「当たり前のメガネ」をかけて、
物事を見ているのかもしれません。
「ちゃんと話を聞くのは当たり前」
「静かにするのは当たり前」
「拍手するのは当たり前」
でも、それは本当に「当たり前」なのでしょうか。
長時間、前を向いて話を
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