【レセプト 〜発想転換処方箋〜 第3回】 ― かむっく大久野地区モデルに込めた設計思想 ―
大久野地区モデルは、どうやって「具体的な連携」に落としていくのか
前回までで、「地域資源を結んでいくモデル」として大久野地区モデルの全体像をご紹介しました。
今回はもう一歩踏み込み、それをどうやって現実の連携に落とし込んでいくのか、その設計プロセスについて書いてみます。
① まずは「拠点に必要なもの」を分解する
大久野地区モデルでは、食堂を基幹拠点として想定しています。
では、食堂を運営するために何が必要か。
ここを、感覚ではなく要素分解から始めます。
例えば──
食事メニュー・献立
食器・カトラリー
食材(魚・肉・野菜・米 など)
調理・配膳・清掃などの人手
衛生管理・栄養管理
「食堂をつくる」ではなく、
食堂を成立させている部品を一つずつ洗い出すイメージです。
② 地域に既にある“答えの種”を探しにいく
次に考えるのは、「それをゼロから用意するのか?」ではなく、
地域の中に既にあるものと結びつけられないかという視点です。
例えば魚。
大久野地区には管理釣り場があり、ニジマス釣りやつかみ取り体験、塩焼きが名物になっています。
それなら、
ニジマスを仕入れて、食堂メニューに塩焼きを組み込めないか。
という連携案が自然に浮かびます。
野菜であれば、農産物直売所が活発。
一方で農家の高齢化という現実もあります。
それなら、就労支援の作業として栽培補助や収穫補助を組み込めないか。
という形で、
調達と就労支援が同時に成立する設計に転換していきます。
「資源を探す」というより、
すでにある営みの延長線上に、別の役割を重ねていく感覚です。
③ 協力機関は、どうやって見つけていくのか
協力
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