ちゃんと勉強しているのに、不安が消えなかった自分の話
体験談中学生の頃の私は、成績は常に上位で、特に数学はほとんど毎回満点に近い点数を取っていました。「数学は得意な科目」そう信じて疑っていませんでした。ところが高校に入ってから、勉強すべき科目は一気に増え、登下校の時間も長くなり、思うように机に向かえない日々が続きました。授業が進むにつれて分からない部分は確実に増えているのに、自分がどこでつまずいたのかが分からない。気づけば、質問したくても「何を聞けばいいのか分からない」状態になっていました。そんな中で、人生で初めて心から尊敬した父を病気で亡くしました。その出来事をきっかけに、勉強どころか、何をする気力も湧かなくなってしまいました。どん底のような時期を支えてくれたのは、やはり家族でした。特に母には、今でも感謝してもしきれません。本来なら早く働いてほしいと思う状況だったはずなのに、私が「もう一度、物理を学びたい」と伝えると、その気持ちを受け止め、再び勉強する機会を与えてくれました。体験から得た気づきどん底のような時期を経験した私が、今はっきりと言えることがあります。諦めずに学び続け、自分が本当に興味を持てる分野を専門として学べる大学、そして大学院へ進むことができた経験は、私の人生にとって一生ものの財産になりました。夢を追い続けることの大切さ、そして周囲の人の支えがどれほど大きな力になるのかを、身をもって知ることができたのです。だからこそ今は、自分がこれまでに身につけてきた知識や経験を、困っている誰かのために使いたいと、心から思えるようになりました。その思いが『まちがえても大丈夫な数学』を始めた理由です。私はこれまで、「どこが分からない
0