「死んだほうがマシだ」と思っていた僕が、標高1,000メートルの山中で「希望」を吸い込むまで。
■ 10日間、沈黙の中で今だから言えますが、3年前当時の僕は本当にボロボロでした。「こんな人生なら、もう終わらせたほうが楽なんじゃないか」そんな言葉が、朝起きた瞬間から頭を支配しているような毎日。恥、罪悪感、焦り、絶望……。明確な正解がないのに、重くドロドロとした不安が肌にまとわりついて離れない。そこからどうしても抜け出したくて、僕は藁をも掴む思いで「ヴィパッサナー瞑想」の10日間リトリートに飛び込みました。スマホも持たず、誰とも一言も話さない。ただひたすら自分の内側を見つめる10日間。それは、静かな地獄のようでもあり、究極のデトックスのようでもありました。■ 10日目の朝、出会いが訪れる最終日、沈黙の誓いが解かれ、参加者同士で会話ができるようになった時のことです。そこには、僕の想像を絶する「人生」がありました。ある人は、「あと余命3ヶ月なんです」社会的成功も、愛する家族もすべて手に入れたはずなのに、突然がんに襲われ、死の淵で自分を見つめ直している。その言葉の重みに、息が止まりそうになりました。ある人は、「公務員を辞めて旅をしています」そんな中、カナダから来た一人のエンジニアと出会いました。偶然にも同い年で、同じ大学出身。私自身がカナダにいた経験もあり、意気投合しました。彼はパソコン一台で世界中を旅しながら生きる、自由そのもののような存在。その彼と、リトリートを終えたあと、山へ行くことになりました。 ■ 川のせせらぎ、そして「その時」が来た標高の高い、澄んだ空気の流れる山の中。「ブレスワーク、やってみる?」彼が何気なく提案してくれたのは、カナダで支持されている特別な呼吸法でし
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