場面31-3:やさしさの距離ってむずかしい
軽度な発達の遅れがある4歳のTちゃんは、言葉は少なめだけど、静かに絵本を読んだり、積み木でじっくり遊んだりするのが好きな女の保育園では、にぎやかな遊びよりも「ひとり時間」を楽しむタイプです。でも、そんなTちゃんに最近ちょっと変化が。同じクラスのPちゃんが、「Tちゃん、こっちこっち!」「これしてあげる!」と、よくお世話を焼くようになったのです。最初は微笑ましかったのですが…だんだんPちゃんが「こうして」「それはダメ!」とTちゃんにたくさん指示を出すようになり、Tちゃんの顔から笑顔が消えていきました。ある日、みんなが砂場で遊んでいると、Pちゃんに手を引かれてTちゃんもやってきました。でもしばらくすると、Tちゃんが「いや!!」といつになく大きな声を出し、ひとりでその場を離れてしまいました。担任の先生がPちゃんに「どうしたの?」と聞くと、「Tちゃんが、私の言うこと聞いてくれないの」と不満そうにぽつり。今後の対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」に照らし、正しい対応は?クイズTちゃんにとってPちゃんは大事な存在だから、まずはTちゃんがPちゃんに「ごめんなさい」を言えるように促す。⭕️か❌か保育のポイント子どもが誰かを「助けたい・支えたい」と思う気持ちはとても尊いものです。でもその“やさしさ”が、相手の気持ちやペースを無視してしまうと、「指示」や「支配」になってしまうことも。先生は、両方の子どもの思いを丁寧に汲み取りながら、・「誰かのために動きたい」気持ち・「自分の気持ちを大事にしたい」気持ち両方がバランスよく育つように、そっと心をほどいてあげる存在であることが求められます。答え❌
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