虹シリーズ4部作:1 虹の橋
この話は、「虹」というひとりの人間の一生の1部分を、4つ切りとって描いた短編集です。恋愛も時々で変化していきます。虹の成長とともに、愛情の変化についても楽しんでいただけたら幸いです。「ドングリ、ドングリ わーい、いっぱい!」いつも遊び場は裏山にある神社。小高い丘のてっぺんにあって、景色が最高にいい。今日は大好きな隣の家のお兄ちゃん・ユウちゃんのお誕生日にあげるドングリをたくさん集めているんだ。ユウちゃんは1歳年上の6歳。今ユウちゃんは小学校に行っているので、私よりも帰りが遅い。私のパパとママはいつも夜遅くまで働いているので、私はいつもユウちゃんのママに預けられている。だからユウちゃんは本当のお兄ちゃんのようだ。実際にユウちゃんはとても優しい。ユウちゃんママもとても優しくて、私はほとんどの時間をユウちゃんの家で過ごしている。幼稚園が早く終わるので、ユウちゃんが帰ってくるまでの間が待ち遠しい。でも今日は、あまり早く帰ってきてほしくない。ユウちゃんの誕生日プレゼントのドングリをたくさん集めて、びっくりさせるんだ。神社にはドングリの木がたくさん植えてあって、ドングリはたくさん落ちている。「ドングリ、ドングリ」ビニール袋いっぱいになるくらい、たくさんドングリ集めるんだ。「わあーあっち、いっぱい!」いつもは行かない裏山の奥、神社にあるドングリよりも粒が大きい。「わあー、おっきー、嬉しい」ユウちゃんはきっと喜んでくれる。そう思ったら、やる気がでて、どんどん取ってさらに奥へ。人が足を踏み入れないその場所は、枯れ葉がたくさん落ちていた。「あっ!」その枯れ葉に足がすべって、そのままコロコロ。山の奥
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