【エッセイ】英語で日本を紹介する:外国人に分かりやすい説明とは?
[キーワード] インバウンド、観光ガイド、外国語としての英語(EFL)入国規制が行き着くところまで撤廃され、しかも空前絶後の円安が今なお続いています。それを理由に訪日外国人旅行客の増加が著しく、日本のインバウンド景気が復活しています。そんな状況で「観光案内のために英語を磨きたい」という希望が再び世間から聞かれることが多いと感じています。これは日本で外国語を使用するメインの状況と言えるでしょう。ただ、これは意外と難しさを伴うのではないでしょうか?このブログでは、そんな英語で日本を紹介することをテーマに、翻訳の世界をお見せしたく思います。1. 自由軒=the house of freedom ?「自由軒」という店は、大阪ミナミの難波にある洋食屋で、主に生卵が乗せられたカレーを提供しています。カレーのレビューブログではないので、そのカレーが美味しいかどうかは今回の議論のテーマではありません。「自由軒」という名前を正しく翻訳することは可能かどうか、というテーマで話します。【写真①】大阪難波にある洋食店「自由軒」この「自由軒」ですが、英語に直訳すると “The house of freedom” となります。ところが、多くの英語ネイティブは同じことを思うと推測しますが、この「自由軒(The house of freedom)」が洋食店とは誰も思わないのではないでしょうか?むしろ、教育施設か政治団体の事務所だと思う人がほとんどでしょう。私も、自分自身で翻訳してみると、やはり自由主義を謳う政治団体が関連しているという印象しかありませんでした。これはなぜでしょうか?「コトバには意味がある」とい
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