「仕様がないプロダクト」ってどうテストするの?──QAが“ないものを見る”ためにしていること
はじめに「ちょっとお願いしたいんだけど…このプロダクト、テストお願いできますか?」そう言われて見せられたのは、完成間近の画面と、簡単な概要だけ。「仕様書…は、まだなくて。とりあえず触ってみて、バグがないか見てほしいです!」──実はこれ、QAとしてご相談いただく中でも、とてもよくあるシチュエーションなんです。個人開発や小規模チームでは、「正式な仕様書を用意する余裕がない」なんてこと、めずらしくありません。でも、そんなときでも、テストを始める方法はちゃんとあります。今回は、私がこれまでに実際やってきた「仕様がない状態からのQA」について、お話してみます。「仕様がない」ってどういうこと?まず、「仕様がない」というのは、本当に“何も決まっていない”という意味ではないんですよね。たとえば…・開発者さんの頭の中にある・Slackのメッセージでざっくり話した・FigmaやNotionにUIだけはある・以前のバージョンがなんとなくベースになってるこんなふうに、言語化・明文化されてないだけで、実は“期待される動き”は存在していることが多いんです。なので、QAとして最初にやるのは、「仕様があるかないか」じゃなくて、どこに“仕様のヒント”が隠れているか?を探すというアプローチだったりします。私が実際にやっていることでは、そんなときにQAとしてどう動くか?いくつか、私の定番パターンをご紹介しますね。● まずはユーザー視点で触ってみるいわゆる“アドホックテスト”のように、ざっくり触ってみて違和感や気づきを拾います。「これってこう動くと思ったけど、実際は違う?」といったポイントは、仕様を考えるうえでのヒン
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