プライドを拗らせたら虎になった話〜山月記〜
高校の教科書に載っていることでお馴染みの山月記を取り上げる。しかし、読んだ記憶がない。「虎になる」以外の知識がゼロだった故、きちんと向き合うために読んだ。◾️ざっくりあらすじ◾️舞台は唐の時代の中国。難関試験の科挙に合格した李徴(りちょう)は、役人として働いていた。ただ「俺って才能あるし!」と詩人になる夢を諦められず仕事を辞めてしまう。 数年後。なかなか目が出ず、家庭(妻子おったんかい)が立ち行かなくなった李徴は、「俺って才能無いかも…」と嫌々ながら地方公務員として復帰。しかし、かつての同期が上司になりこき使われることに嫌気が差しある日発狂して行方不明に・・・ 次の年、袁傪(えんさん・かつての同期)とその部下たちが虎に襲われる。その虎の正体が行方不明になっていた李徴だった。姿を見られたくない李徴は草むらから袁傪に語りかける。 本人もなぜ虎になったのかはわからないが、日に日に虎化して「友達すら食べちゃうかも…」と人間の心が失われつつある。ただ、人であったことの記録を残したいから詩を書き留めて欲しいとお願いする。 自分の自尊心と羞恥心、妻子よりも詩人になりたい夢を優先してしまったことで虎になってしまった…などと語る。 最後まで茂みの中から姿を表さなかった李徴は袁傪に「振り返るな。遠くから自分の虎になった姿を見て、もうここを通らないでほしい」とお願いして別れる。丘の上から見えた虎の姿を、もう二度と見ることはなかった・・・。◾️プライドと自分探し◾️走り回ってバターになってしまう虎もいれば自身の心の弱さにより虎になってしまう人間もいる。主人公李徴は、「自分、才能ある!」と思って詩人の
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