番外編|紬が出雲で受け取った、やさしい“巡り”の話
こんにちは、紬です。ここ何年か、神在月になると自然と出雲に呼ばれるように出かけています。今年は特に、「今このタイミングで行くべきだったんだなぁ」と感じることが多くて、心の奥がふっと整っていくようなそんな旅になりました。今日は、その時間をほんの少しお裾分けさせてくださいね。まずは稲佐の浜へ──みんなの“流れ”を感じる場所出雲に来たら、私はいつも最初に稲佐の浜へ立ち寄ります。海辺の空気って、その日の自分の“心の位置”をそっと教えてくれる気がして。神在月の稲佐の浜は、全国から集まった人がそれぞれのペースで砂を拾ったり、海を眺めたりしていて、「あぁ、みんな何かを整えに来てるんだろうな」と勝手に親近感が湧いてしまう、あの感じが好きなんです。お砂を預けて、お砂をいただく出雲ならではの習わしここから始まるのが私のちょっとした“スピ活の楽しみ”。出雲へ行くと、私はいつも稲佐の浜で少しだけ砂を集めて、それを本殿裏にある 素鵞社(そがのやしろ) へ持っていきます。ここでは、持参した砂をそっとお返しすると同時に、本殿のお砂を少しだけ分けていただけるんです。正式な作法というより、昔から静かに受け継がれてきた“出雲ならではの慣習”。でも、この流れが私はたまらなく好きで。砂を大事に包んで歩く時間も、いただいたお砂をそっと手にのせる瞬間も、どこか心の奥をやわらかく整えてくれる気がします。いただいたお砂は、家に持ち帰って大切に保管するのですが、実はもうひとつ、私が毎年こっそり続けていることがあります。それは──お客様の「地鎮祭」や、お庭づくりの際に、出雲でいただいたお砂を少しだけお分けすること。地鎮祭のあと、
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