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小説作例1「クマリンの香り」全文

ポートフォリオに掲載した小説の全文ですよろしくお願いします「クマリンの香り」「二人組作れたな? それじゃ、話し合い始めてくれ」 間の抜けた教師の声と同時に、教室内がざわつく。 黒板には『最近見つけた小さな発見』というトークテーマが書かれていた。高校生の授業にしては少しばかり子供っぽい気がするが、それくらい軽くて些細なできごとを魅力的に伝えるプレゼン力を身に着けるための特別授業らしい。 「おい、話し合いはしないのか。もう三分消費しているぞ」 「あーわりぃ」 こんなことで身に着くのか? という疑問が浮かんでしまい、授業へのモチベーションが尽きかけていると、角張った声が真っ直ぐに飛んできた。 クラス……いや、学年一頭がいい真面目君。神経質そうで、曲がったことは嫌いですって顔をしていて、勉強が友達。声だって授業で何か発表するだとか答えるだとか、そういう時くらいしか聞いたことがなかった。 「正直、こういうのって意味あるのかなーとか考えちゃった」 「……真面目にやれば教師からの評価は得られるだろう」 ぼそっと聞こえたその言葉。思わず真っ直ぐに真面目君を見てしまった。 ちゃんと目を合わせたのは初めてかもしれない。気難しそうな表情は、授業に集中していない俺に対してというより、教師に対しての不信感というか納得がいっていない感が出ている気がする。 人間らしい表情もできるんだ、という感想が口をついて出てきそうになって、慌てて飲み込んだ。 「あーまあ、そうだよな……とりあえず、小さな発見だっけ? なんかある?」 そう聞くと今度は何か考えるように視線が逸れる。 俺も考えるような顔をしてみるけど、普段話さ
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小説形式のサンプル

※幼馴染高校生BL。小説形式のご依頼サンプルになります。「宮田さえよかったら、私たち付き合わない?」  暇そうだという理由だけで選んだ環境委員。三か月に一度の定例報告会を終え、同じくクラスの環境委員として参加していた小林さんと、教室に戻る廊下を並んで歩いている時だった。  「来年また同じクラスになれるか分からないし、どうせ付き合うならクリスマス前がいいかなって。どう? 宮田的に私ってナシ?」 「いや、ナシとかじゃ……」 「じゃ、決まりね」  ――トントン拍子で彼女が出来た。    宮田守(みやた まもる)。17歳。  自慢ではないが、今まで一度も女子に告られた経験がない。漫画に出てくるようなイケメンならいざしらず、男子高校生としてごく平均的な容姿を持つ俺は、そういったこととは無縁なのだと思い込んでいた。けれど考えてみれば、世の彼女持ちの男たちの大多数はとびきりのイケメンという訳でもないのだし、むしろ平均的な男である俺は、平均的にこういった出来事が起きたっておかしくはないのかもしれない。 「えっと、小林さんは……」 「綾香(あやか)。カレシなのに変だよ。私も守って呼ぶし」 「あ、じゃあ、綾香……は、俺のこと好きだったの?」 「うん? 好きだよ? 守って優しいじゃん。委員会の後いつも送ってくれるし」  それは優しいっていうか、俺の中では常識っていうか。暗くなると駅前とか治安が悪いし、女の子一人は危ないから、俺は別に相手が小林さんじゃなくてもそうする。   (好きってそんなモンなんだ?)  随分とノリが軽いなって思うけど、俺だって別に小林さんを特別好きってワケでもないのに付き合うこと
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