デザイナーの哲学・職業のつとめ
若い時には思ってもみなかった人生のだいご味の味わい方に関して、年齢を重ねるたびに深く考えるという事になっている自分を発見した。ある映画の中のセリフにこんなのがありました。 ある青年が今の仕事を辞めたいといった相談をするのです。彼は造船所にあるクレーンになる鉄板に錆止めの塗料を刷毛でぬるという作業場のペンキ職人の見習いでした。日々その作業をモクモクと行うだけの単純な作業の繰り返しに飽きもうやめたいと告白します。それに対して先輩はこう答えます。○○君、君が辞めたいならばやめればいいがこれだけは言っておく。この社会には数々の仕事がある、職業といってもいいだろう。もともと「職業に貴賎なし」とはいうがわしは貴賎はあると思う。ええか勘違いすなや、職業と人は別やで、人に貴賎はないからな。職業について考えるんや・・・そもそも職業にはその職業なりの「職業のつとめ」というのがある。この職業が人々との暮らしにどんな役割があるのだろうかと考えている姿勢が尊いものであってそれを考えていない考えようとしてもいない、ただ衣食を得るためだけの職業観を卑しい職業といえるんやないやろか、少なくとも今のわしはそう思っとる・・・とその青年に答えたのです。 青年曰く ペンキやの職業のつとめとは何でしょうか 先輩曰く そらじぶんでかんがえんといかんやろ、少なくとも今の仕事のつとめとは、この作業の先の先まで考えてみてからでも遅くはないと思うよ 錆止めが終わった鉄板は組み合わされ巨大な重機になって行きさらにその上から装飾となるブルーの仕上げペンキが吹き付けられます。 さらに造船所の現場にてクレーンとして立ち上げられます。船を
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