死神を視る。。。
闇子は、志茉の中に存在する別人格です。闇子は、いつも突然、志茉の心の中に話し掛けます。良いことも、悪いことも、聞きたくなかったことも、ほっといてほしかったことも。。。今から致しますお話は、事実に基づいていますので、固有名詞や数字はところどころ○○と表記致しました。ある日、志茉は、青年実業家が集うパーティーに招かれました。ホテルでの立食パーティーでしたので、皆それぞれに顔見知りに会うと歓談したり、パートナーを紹介したりしていました。志茉と一緒に会場をゆっくりと歩いていたパートナーは、ある青年と会うとお互いに懐かしそうに挨拶を交わします。「彼は、○○(国名)からの留学生として○○大学(関西の難関大学)を卒業して、起業されたんだよ。彼の会社は、これから益々成長されますよ。」とパートナーは言いながら、志茉に彼を紹介しました。志茉が彼を見て微笑むと、彼は健康的で爽やかな笑顔を返して言いました。「今に見ていてくださいよ!済州島に別荘建てますから!!」その時です。突然闇子が出てきて言いました。済州島に。。別荘は建たない。。。〇人(具体的な数字)の子供を抱えて、奥さんは苦労する。。。逞しい青年実業家の隣で控えめに立っている奥様を見て、華やかなパーティー会場の雰囲気とは対照的に、志茉は何とも言えない陰鬱な気持ちになりました。そして、その青年実業家が交通事故に遭って亡くなったとパートナーから聞かされたのは、それから程なくした頃でした。闇子は、死神が視えると話します。怖いので、志茉は死神がどんな姿なのか、闇子に聞いたことはありません。生まれつき体の弱い志茉の死期も、闇子は遠慮がちにやんわりと話し掛け
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