1096.【南海トラフ地震】「臨時情報」発表は“空振り”じゃない 災害リスクの専門家が主張するワケ
【南海トラフ地震】「臨時情報」発表は“空振り”じゃない 災害リスクの専門家が主張するワケ
8月8日に日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生し、政府は同日、「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を発表するとともに、特別な防災対応をするよう呼び掛けました。その後、大きな地震は発生せず、同月15日に防災対応の呼び掛けが終了しましたが、SNS上では「空振りだった」「科学的根拠はない」「経済的損失や混乱を招いた」など、批判的な声が多く上がりました。
事故防止や災害リスク軽減に関する心理的研究を行う、近畿大学生物理工学部・准教授の島崎敢さんは、8月の南海トラフ地震臨時情報の発表は、大規模災害に対する備えを再認識する上で良い機会になったと主張します。南海トラフ地震臨時情報のような、不確実な災害リスク情報との向き合い方について、島崎さんが解説します。
臨時情報の発表は「素振り」
南海トラフ地震臨時情報の発表後、観光地では宿泊のキャンセルが相次いだほか、地域によっては水や食料品の買いだめが起きるなど、社会に少なからぬ混乱が生じました。
そのため、ネット上では「空振りだったじゃないか」「科学的根拠はあるのか」「経済的損失や混乱をどうしてくれるんだ」「予算獲得のための誇張ではないのか」など、さまざまな批判の声が上がりました。
しかし、果たして今回の対応は本当に「空振り」だったのでしょうか。そして、私たちはこのような不確実な災害リスク情報と、どのように向き合えばよいのでしょうか。一連の騒動は、この重要な問いを改めて考える機会を与えてくれたのかもしれません。
まず、「空振り」と
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