ひとりじゃないのは
インターホンをピンポーンドアの向こうで嫁さんが言った
「山」
ドアの前でわたしが言った
「川」
それでドアが開くくだらないけど、こんなのが楽しい自分になっている
わたしはいつも家に早く帰る
家に帰ると気持ちが楽になる
身体と心がそれを求めている
家族と何気ない話をしているやっと若い時は、仕事が終了酒を毎日飲みに当たり前だった酒の場で家族の話、仕事の話その時はそれが普通それは家でも出来たんじゃない家族としてた方がよかったんじゃない子どもが小さい時に子どものためにできたこと家族の未来の話を家族としなかった
出来たのに
ドラえもんにお願いをした「ドラえもん、子どもが小さかった時にもどれる?」
ドラえもんは言った「もどれない。 タイムマシンは完成するかわかんない」
「そうか、やっぱりもどれないんだ、わかってたけど」子どもが小さい時に子どものためにしてあげている場面嫁さんとこどもと家族の未来の話をしている場面そんな自分をタイムマシンで見に行きたかった空想は終わり見れるはずはないやってなかったんだからもう酒はやめているよって飲みに行かないだから家に帰るのが早くなった家族との会話が増えたおかげであの時こうしておけば・・もどることができない過去の多さもっと早くちゃんとやれていたらと思っている自分が毎日いる
人生の残りが少なくなってきてから気づいたもっと早くちゃんとやれていたら・・・
わたしの嫁さんの子どもの今は変わっていたのだろうかわたしの人生残りは確実に少なくなっている今わたしがひとりじゃないのは嫁さんの、家族の、おかげ自分が家族に出来ること
わたしに死がくるまで
精一杯してあげよう
遅いか
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