880.「人に迷惑をかけてはダメ」と言われて育った子どもはどうなる?
「人に迷惑をかけてはダメ」と言われて育った子どもはどうなる? 親がわが子に願うべき“本当の自立”とは
「どんな子どもに育ってほしいですか?」と子育て中の親に聞くと、「人に迷惑をかけない子に」「どこへ出しても恥ずかしくない子どもに」「何でも一人でできる子に」という答えがよく返ってきます。
子どもは親の手を煩わせる存在です。乳児期なら2~3時間おきに母乳をねだり、親の日常生活のペースを乱します。
「迷惑をかけること」と「人に頼ること」は全く別物ですが、子どもはこの両者がどう違うのかが分かりません。そのため、「人に迷惑をかけてはいけません」と言い過ぎると、困っているのに周囲を頼ることができない子になってしまうかもしれません。
今回、子育て本著者・講演家である筆者が紹介するのは、そんな例です。
たとえ人に迷惑をかけても…
ある小学生の話です。暑い夏の日、その子は喉が渇いて仕方ありませんでした。でも、先生はとても忙しくしていました。熱中症寸前の状態になっても、勇気を出して「先生、お水飲みたい」の一言が言えない子だったのです。
また、いじめを受けているのに、大人に助けを求めたくても「先生に迷惑がかかる」「親に心配をかけたくない」と思い、「ママ助けて」「先生助けて」の一言が言えなかった子も知っています。
喉が渇いたことを伝える、いじめられていることを伝える――。これらは、大人から見たら「人に迷惑をかけること」ではありません。しかし、それが分からない子も実際にいます。
「人に迷惑をかけない子ども」ではなく、「困ったときは、たとえ人に迷惑をかけてもSOSを出せる子ども
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