絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

9 件中 1 - 9 件表示
カバー画像

「ミスらない近々両用の 鉄板加入はどれ?」を解説します

近々両用は10年以上前から存在するにも関わらず、世間での認知は「遠近両用」に遠く及ばない印象があります。その原因の一つとして、「処方する僕たちの理解」が少ないところもあると考えられますね。例えば「そもそもテストレンズが置いていない」「テストレンズの加入度数が1つしかない」「よくわからないから、とりあえず遠近でいいだろうという考え」などなどが挙げられますテストレンズがなければ体験できないのでどうしようもないですけど、無いなりに知識があればなんとかすることはできます。まずは近々両用の特徴や加入による違いを確認していきましょう。近々両用は老眼鏡の度数に逆加入と呼ばれる度数をレンズ上部に入れることで、少し先の距離も見えるようにする設計です。逆加入度数は−1.00 -1.50 -2.00が一般的で度数が強くなるほど遠方の距離が見えやすくなるメリットがある反面、左右の視野が狭くなるデメリットがあります。見える視野のイメージは遠近両用を逆さまにした感じで手元が広く、遠方になるほど狭くなっていきます。遠近両用は手元の視野がおまけくらいなのに対して、近々両用は遠方の視野がおまけになる感じですね。比率としては手元8割遠方2割みたいなイメージです。奥行きの見え方は加入度数で調整していきます。では、どのように近々両用の処方をするか?を解説します。まず近方度数を確定するために、「1番近い距離でどこまで見たいか?」を問診で確認し、近方度数を決めます。例えばS−6.00の60歳くらいの方をモデルにしてみます。この方は普段遠近両用と中近両用を併用しながらデスクワークをしていて、いずれも完全矯正値に加入度数が2
0
カバー画像

「遠近両用と中近両用の間のレンズとは?」を解説します

眼鏡業界では、大きくわけて遠近、中近、近々などの累進レンズが存在し、用途によって使い分けていくことが「眼精疲労対策」になります。その中でも特に使用頻度、世間への認知が高い「遠近両用」と「中近両用」ですが、今回はその「間」のレンズを紹介します。名前の呼び方は眼鏡屋さんによって違うので、僕はそのまま「遠近と中近の間のレンズ」と呼んでいます。今回はニコンさんの画像を引用させていただいているので名前は「ウォーク」と呼びます。特徴としては、大きくわけてこちら・部分的には遠近と近い見え方・中間手元視野が遠近より広い・日常の大部分で使用しやすいまず・部分的には遠近と近い見え方ですが、遠近両用と比べて遠方視野が少し狭くなりますが、真正面で見る分にはわりとしっかり遠方も見える設計となっています。左右の視線移動を大きく使わない人であれば、日常使いとしては最強のレンズ設計かもしれませんね。ただし、遠用度数が遠近よりも上部に入る設計なので、度数をKBより弱めたり完全矯正値より弱めに入れると見えにくい場合もあるので、 運転は絶対する!と言う方には、運転メインの遠近両用と、それ以外の日常生活用としてかけかえの提案をするといいでしょう。次に・中間手元視野が遠近より広い遠近両用よりも中間から手元の視野が広めになる設計なので、パソコンや手元の資料、スマホなども見やすくなります。中近両用よりも加入度数の変化がゆるやかなイメージですので、遠方度数が視線に多く入ることにより、やや遠方重視の中近みたいな感覚ですね。では、遠近とウォークはどのように考えて提案すれば良いのか?を紹介します。大きく分ければ、・運転も絶対するな
0
カバー画像

「眼鏡の度数が合わない」と言われるには理由がある話を解説します

処方交換とは、一度処方した度数が進んだりなじまないといった理由で交換することですがほとんどの理由は「慣れることができずに度数をもとに戻したり度数を前後すること」ですもちろん慣れに関しては人それぞれ度合いが違うので絶対に防げるといったものではありません交換保証が半年から一年ついている眼鏡屋さんも多いかと思いますので交換自体が悪いことではないと思いますとはいえ、眼鏡の利益としてはマイナスになることは間違い無いので「防げるものは防ぎたい」というのが実情だと思います。そこで今回は「防げる処方交換は防ごう」ということがテーマですそもそもなぜ処方交換が起こるのか?考えられることは次の5つの項目です・明視域を定められていない・設計をお互い理解していない・比較ができていない・するべき測定ができていない・相手を見れていないまず・明視域を定められていないですが、問診の時にこの明視域を定められていないと確実に処方交換は起きます少しの誤差は目の「調節力」を使ってピント調整できるのでなんとかなりますが、これは年齢が高齢になるほど範囲は狭くなっていきます例えば若い方なら10センチくらいの距離的誤差があったとしてもピント調整できますが、年配の方や眼内レンズを入れた方だと数センチの誤差も「見えにくい」と感じますなので、できるだけ明視域を主訴に合わせることが大切となってきますしかし、この明視域は勉強用の問題集では決まっていますが、実際のお客さんは漠然と「見えにくい」という表現になるので、これをどれだけ深掘りする問診ができるか?がポイントです例えば「遠く」や「近く」の感じ方は人によってさまざまで、3メートルくらい
0
カバー画像

老視処方の考え方「初級から中級編」を解説します

測定をはじめて間もないころは手持ちの武器となる知識が不足しているので、処方の選択肢がせまくて苦労しますよね?僕も測定し始めた頃は、近視の測定くらいしか教えてもらってない状態で、まずは対人測定に慣れるためにやらされていた気がします。今思えば、圧倒的に知識が不足していたので「とりあえず完全矯正値いれとけ」と言った残念な処方になっていたと思います。簡単な測定に慣れてくると眼鏡処方の流れというか全体像がなんとなく見えてくると思いますが、
同じく「壁」にもぶつかると思います。自分の処方度数は合っているのか?とか、提案した設計は最適だったのか?とかですね。自分が処方した度数に「なじめない」と返ってくることがポツポツ出だしたり、
なぜこの人になじまなかったのだろう?と考えるはずです。多くの人はここで「まぁたまたま合わなかっただけだな」で終わらせてしまい、
何年も同じ間違いを繰り返して行きます。実はこれ、たまたま合わなかったわけではないんですよね。どういうことかと言うと、眼鏡の測定を教えられる時、ほとんどがそもそも本質的ではなく、座学をベースに教えられるので、「測定数値イコール正解」だと勘違いしてしまうんです。本当は、・お客さんの主訴を聞く方法・測定数値とKBの比較・眼鏡の慣れを考慮した処方この流れを補足するために完全矯正値を出す手順や明視域などの座学があるので、ここは勘違いしないようにしましょう。眼鏡処方の基礎であり奥義は、
「今の眼鏡の何に不満があり今回はどうしたいのか?」を深く聞き出し明確にしていきます。その上で
「眼鏡で出来ることと出来ないこと」を説明して「理解」して使用してもらえるか
0
カバー画像

「遠視眼鏡処方の考え方」を解説します

視力測定初心者でもベテランでもお客さんに、これを聞かなければ測定が始まらない「質問」が最低3つあります。それは、「今の眼鏡の見え具合、今の眼鏡の使用年数、新しい眼鏡でどこを見たいか」です。眼鏡が初めての人には「今裸眼で見ていてどこを見る時に困るか」でOK。なぜそれを聞かなければいけないかというと、眼鏡は今まで使用した年数によって見え具合が記憶され、新しい度数に変化があるほど違和感を感じます。この違和感をなるべく少なくしつつお客さんの主訴にそった処方ができることが、精度の高い測定だと僕は考えますではまず、遠視の人を測る場合に気をつけるべき点を解説します遠視は生まれつきの場合もあれば子供の頃、弱視矯正がされなかったりといろんな場合があります。眼鏡が「今回初めて」という16歳以下で遠視の数値が出た人を測定することになったら迷わず眼科に送ってください。レフの数値が+1.00以内なら「まぁいいか」とも思いますけど一回は案内する方が優しいなと思います遠視の人は20歳までに何らかの矯正をしてきていることが多いので、KBを持っていることがほとんどです。なので遠視はKBベースの処方がマストになります。もし破損などでKB度数がわからない時は、体感的にKBの見え方がどんな見え方だったのか詳しく深掘りして仮枠で細かく近づけていくことになります。ではまず「KBが無い場合」の遠視処方について解説しますね。ここから遠視処方の例題 1⬇️KBを破損してデータがレフ値のみの場合。裸眼視力0.5 レフ値 S+2.00 C-1.00 AX90加入度数 +1.25完全矯正値 S+1.50 C-1.00 AX90 視
0
カバー画像

「失敗しない初めて眼鏡の度数あわせ」

眼鏡屋に入って、覚えることはたくさんありますが、その中でも特に大切な業務に「眼鏡測定」があります。眼鏡の測定方法はたくさんありますけど、最終的に仮枠で見てもらう作業は同じですので、測定において大切なことを知っておくと、測定の精度とスピードが段違いになってきます。眼鏡測定において大切なことはこちらの・測定数値はあくまで情報・明視域を知る・生活環境をヒアリングして度数を決める・具体的な度数合わせまずはじめに、「測定数値はあくまで情報」ということですが、初めて測定する時は、それぞれの現場で測定するために機械操作を教わると思いますが、大切なのは操作方法ではないことを知ってください。測定をこれから始める方は、「え?機械操作が大切じゃないの?」と思われると思いますが、そのとおりです。そもそも機械で何を測定しているのか?ですが、その方の潜在的な目の状態、いわゆる「近視」とか「遠視」とかがあるのか?を調べて、どれだけ「見る力」があるかを測定しています。つまり、機械で数値化できたとて、その先にある「じゃあどれだけ数値を入れたらいいのか?」とは別問題だからです。機械の操作はそれぞれあると思いますので、それはその現場でのやり方を習得し、その先である「処方の仕方」を学んでいきましょう。次に、「明視域を知る」ですが、眼鏡の測定で大切なことは「明視域」を理解することです。「明視域」といえば、むずかしく考えがちですが、「人が見える遠くから近くの範囲」という認識でOKです。眼鏡の度数はこの「遠くが見える場所」「遠点」から物を近づけてギリギリまで見える場所」「近点」を決めています。こちらの図を見ていただくとわか
0
カバー画像

「近々両用をおススメするポイント

みなさんは「近々両用」を提案しようかな?って思うタイミングってどんな時ですか?一般的には中近両用では手元の見え方が満足できなくなってきた60代以上の方だったり、調節力が同世代よりちょっと少ない50代くらいの方が対象になると思います。遠近両用は提案するけど、中近両用や近々両用はイマイチよくわからないから、ムリやり遠近両用で処方してることってないですか?僕も若手のころは、中近とか近々ってイマイチよくわからなかったので、提案の選択肢として考えることも少なかったんですけど、今は「お客さんの主訴」に沿って「あ、これなら中近とか近々の方が快適にできそうだな」って言うのが考えられるようになりました。よくわからないものを提案するのは怖いという理由で、お客さんの快適な選択肢を減らすのはもったいないと思いますので、ぜひこの動画で近々両用の特徴をしって、近々両用の提案ポイントを押さえてもらえればと思います。近々両用は、簡単に言えば「遠近両用」を逆さまにしたイメージがわかりやすいかと思います。遠近両用は遠方視野が広くて、近方の視野が狭い設計だと言うのはわかりますよね?比率で言えば「遠方8割、近方2割」みたいな視野イメージですね。これを逆さまにしたということは、近々両用は、「近方8割、遠方2割」みたいな視野イメージで大丈夫です。加入度数は、逆加入-1.00、-1.50、-2.00などが一般的で「加入度数が増えるほど左右の歪みが増えて視野が狭くなる」というのは遠近両用と同じです。では、どのように処方していくかを解説していきます。近々両用の処方は特にむずかしくなく、2つのステップだけです。ひとつ目のステップ
0
カバー画像

眼鏡処方の手順で重要視するべきポイントとは?「失敗しない着目点5選」

「眼鏡処方の手順で重要視するべきポイント、失敗しない着目点5選」ということで、まず大きくわけてこちらになります。・問診でおおまかな主訴を読み取る・裸眼視力とKB視力を確認する・完全矯正値を出す・仮枠装用の目安・クロージング1つ目・問診でおおまかな主訴を読み取る眼鏡処方の半分以上はこの「問診」で決まります。例えば僕はよく測定を「迷路」で例えるんですけど、この迷路のゴールが「お客さんの望みの見え方」として、僕らはそのナビゲーターなわけです。この時に主訴を深掘りすることは、迷路の全体像を上空から見て、ゴールへ行くにはどのようにしたらいいか?を最短にする上でとても大切なんですよね。これをせずに迷路に入った場合、リードが僕たちでもお客さんでもなくなるので、ただの初めましてさん2人がなんとなく迷路に入るようなものです。そうなれば眼鏡処方の精度が落ちたり、スピードが遅くなるのは必然ですね。ですので、問診では「しっかり聞く」ということが大切になってくるのです。ここで言う「しっかり聞く」とは、例えば一般のお客さんは眼鏡の認識として「遠く」や「近く」なんていう認識はほとんどないんですよ。僕たち眼鏡測定する人からすれば、「明視域」をベースに考えるのに対して、一般の人は「視力」という認識で「よく見える眼鏡」と考えます。ここの壁はとても大きいものですが、なるべくわかりやすい質問をすることで、この壁は取り除かれていきます。よくある、わかりにくい質問は次のとおりです。「遠くと近くでどこが見えにくいですか?」「運転やパソコンはしますか?」などです。一見普通の質問で、お客さんの生活環境を問診しているように見えま
0
カバー画像

「遠近両用」と「中近両用」の使い分けを提案する処方を解説

みなさんは「遠近両用」と「中近両用」をどのようなタイミングで提案していますか?よくあるのは、遠近両用で見えにくいパソコン作業を改善するために、中近両用を提案したりするのではないでしょうか?ここまでは眼科さんとかでもよくある提案だと思いますが、眼鏡屋独自の提案はここからだと思います。そもそも遠近両用はこちらの図のように「遠方重視で手元はおまけ」みたいに昔から言われているレンズなので、本来は運転などの遠方を見ることを基本とした設計なんですよね。レンズ技術の進歩と共に、視野が広くなってきていることもあり中間度数でパソコンを見たり、手元も以前より広くなってはきているようです。しかし、それでも遠近は遠近。スーツにストレッチが入って少し着やすくなった程度なのです。中近や近々とは設計による特性が違うので、やはりすべての視野の広さを他の設計を上回るほどではないんですよね。そこで眼鏡屋は、遠近両用とは別に、家用の中近両用を提案していくわけです。(商売としてという観点もありますが、単純に目に優しいからです)もちろん在宅でもデスクワークに特化するなら、近々もいいですし、広いモニター画面に合わせるなら遠近の設計で近々っぽくするワンランク上の処方度数設定にするもよしかと思います。中近両用は遠近両用でも満足できなくなってきた、50代以上のデスクワーカーを対象に提案することが多かったと思いますが、よくよく考えてみればスマホ社会である今って家の中で見ている場所ってほとんどが「近くの距離」なんですよね。おそらく20年位くらい前には、ほとんどパソコンやケータイ電話も普及していなかったので遠近両用で十分満足できる生
0
9 件中 1 - 9
有料ブログの投稿方法はこちら