609.「ドンッ!」乱暴に物を置く&ドア閉める ストレスで「物に当たる」人の心理とは?
「ドンッ!」乱暴に物を置く&ドア閉める ストレスで「物に当たる」人の心理とは?
対処法も精神科専門医が解説
SNSなどで、「不機嫌になると大きな音を立てて物を置く」「夫がイライラしているとき、ドアをバンっ! と勢いよく閉めるのが怖い」などというコメントを見かけることがあります。その一方で、イライラした気持ちが抑えきれなかったり、ストレスがたまったときに「イライラするとつい、物に当たってしまう」「治したいと思っているけど治せない…」など、物に当たる癖を自覚し、悩んでいる人もいるようです。
精神科専門医の田中伸一郎さんに、ストレスやイライラを感じたとき、「物に当たってしまう」人の精神状態や対処法などについて聞き、解説してもらいました。
「行動をコントロールする能力」の差が関連
人が「ストレスを感じているとき」は、危険を感じたときの動物と同じで、「敵から逃げる」か「敵と戦う」かのアイドリング状態にあります。身体的には心拍数と呼吸回数が増え、血圧が上がり、次のアクションを起こせるように準備するのです。このとき、自律神経系のうち、交感神経の働きが強まっています。そして、精神的には、瞬間的にカッとなって周囲を警戒し、数分から数十分にわたってイライラ・興奮した状態が続きます。ささいな刺激に対しても反応しやすくなります。
イライラしたり、カッとなったりしたとき、物に当たってしまう理由ですが、体では既に交感神経系が作動し、次のアクションを起こすための準備状態に入っています。動物であれば、敵と戦うか敵から逃げるかの選択を迫られるわけですが、人間の場合、戦うことも逃げることもし
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