ある日の対話ログ 第37弾 「すぐ決められないのは悪いことじゃない。 “まだ分からないこと”に、急いで答えを出さない力。」
曖昧さを保持するって、一般では優柔不断になるのか。「曖昧さを保持する」っていう言葉、響きはかっこいいですけど、日常生活のスピード感の中だと「で、結局どっちなの?」って詰められがちですよね。
おっしゃる通り、一般的には**「優柔不断」**とか**「決断力がない」**とネガティブに捉えられることがほとんどだと思います。でも、実はその二つには決定的な違いがあるんです。
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「優柔不断」と「曖昧さの保持」のちがい
| 特徴 | 優柔不断(ネガティブ) | 曖昧さの保持(ポジティブ) |
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| **動機** | 失敗が怖くて**選べない**。 | 可能性を狭めたくなくて**選ばない**。 |
| **状態** | 思考が停止して立ち往生している。 | 矛盾や葛藤を抱えたまま考え続けている。 |
| **目的** | 責任回避、現状維持。 | より良い答え(第三の道)の探索。 |
なぜ「優柔不断」に見えてしまうのか?
周囲からすれば、**「アウトプットが出ていない」**という点ではどちらも同じに見えるからです。
* **社会のルール:** 「早い決断=有能」という評価軸が強い。
* **脳のクセ:** 人間の脳は「白黒はっきりしない状態」をストレスと感じる(認知的不協和)ので、早く楽になりたくて答えを急かしてしまう。
「ネガティブ・ケイパビリティ」という力
詩人のジョン・キーツが提唱した**「ネガティブ・ケイパビリティ(負の能力)」**という概念があります。これは、「どうにも答えの出ない事態に耐える力」のことです。
せっかちに「AかBか」を決めてし
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