見える支配と見えない支配:コントロールと操作の違い
英語にManipulation(マニピュレーション)という言葉があります。日本語に訳すと『操作』という意味になります。私はFBIやCIAの捜査官のインタビューや、CSIシリーズなどのドラマが好きでよく見るのですが、このマニピュレーション(操作)という言葉を頻繁に耳にします。シリアルキラーや犯罪者にはこの操作的傾向がある人が多いのです。人を操作して、利用し、貶める。「それは特殊な犯罪者の話でしょ?」と思うかもしれませんが、実は違います。操作は、職場、恋愛、家族、友人関係など、日常のあらゆる場面で起こり得るのです。むしろ、「良い人」に見える人ほど、操作的である可能性もあります。そして、この操作の手口は悪質で、客観的に見て気づかないことが多く、操作されている方は、即座に気づかない場合が多いのが特徴です。人間関係にモヤモヤしている人は、その原因が『操作』かもしれません。この概念を知っておくことで、今後の人間関係における取捨選択が可能になるのです。コントロールと操作の違いマニピュレーション(操作)と似たような意味の言葉でコントロールがあります。コントロールは客観的に見える支配のことを指します。ここで、コントロールとマニピュレーション(操作)の違いを具体例を挙げながら比較してみましょう。コントロール:見える支配- 「これをしなさい」と命令する- 直接的で明示的- 本人が気づく- 周りも気づく例:パワハラ上司- 「お前は使えない!」と大声で怒鳴る- 「なんでこんなこともできないんだ!」と机を叩く- 「今日中にやれ、できなければクビだ」と脅す→ あなた:「これはおかしい」と気づく → 周り:
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