「近代の論理~社会科学のエッセンス~⑦」 (3)「近代精神」の根幹にある「合理主義」
①「近代神学」「近代哲学」「近代科学」も「三位一体」の関係にある
神本主義~中世の「教会中心主義」「他律」の精神を指します。
人本主義~近世の「人間中心主義」「理性的自律」の精神を指します。ルネサンスという現実的方向と宗教改革という宗教的方向と2つの方向性を持ちます。
物本主義~近代の「科学」的精神を指します。中世では「教会」が神になり、近世では「理性」が神になり、近代では「科学」が神になっていったわけです。現代思想(記号論)ではさらに「言葉」を神にしました。
ルネサンス(Renaissance)~元々、「再生」を意味する言葉。中世のキリスト教中心的なあり方から個人を解放することを目指し、古代ギリシア・ローマの古典の中に人間らしい生き方を見出しました。かくして、ルネサンス期には、古代ギリシア・ローマの文芸を再生し、古典を学び直そうという運動が広く展開し、古典を模範とすることで人間性を解放し、新たな人間像を探求する、人間中心の文化が花開きました。なお、イタリア=ルネサンスの中心地の1つ、フィレンツェは東方貿易、毛織物生産、金融業などで繫栄しており、14世紀初頭にはヨーロッパ最大の都市であったように、経済的発展の土台の上に文化的成熟が生じることが分かります。
人文主義(ヒューマニズム)~古典研究を通じた、教会中心から人間中心のあり方の追求。なお、ヒューマニズムという言葉には、①人文主義(ギリシア・ローマの古典研究)、②人本主義(人間中心主義⇔神本主義、物本主義)、③人道主義(ヒューマニテリアニズム、humanitarianism)の3要素があるので、要注意です。
万能人(普遍人)~
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