Gate.68「磯本 泰子」様への旅の扉(後編)
今回のご質問。さて、それでは以上を踏まえた上での、今回のご相談をば。「人と話している時、その話の方向性や終着点を考えてしまい会話の内容を100%理解できなかったり素直な反応をできずに終わってしまうことがあります。そんな時、自分としては誠心誠意、相手と接しているつもりでも、相手に不快な思いをさせているのではないかと感じたり、ごく稀に「腹黒さ」として受け取られることがあり、残念に思います。何かアドバイスがあれば教えてください。」との事です。成程、かしこまりました!大前提。さて、まずはなによりも。こうしてそのお悩みを抱ける事自体が、貴女の優しさの裏返しですね。「共感性」という“聴く力”があるが故に、かなり高いレベルで減点法が発動している。そしてその自己分析も的確で、”方向性や終着を考えてしまう”部分は「戦略性」「着想」に寄るもの。実に素晴らしいです。恐らくは無意識に…「どういう相槌を打ったら、この人は気持ちよく最後まで話せるだろうか?」という演算が発動し続けている。持ち前のクリエイティブな気質が、会話という”即興の漫才”を良いものにしようとしているのでは、と解釈しました。しかし推測ですが、ビジネス会話ではさほど苦労していないはず。というのも…仕事の話は原則、「まず、結論から話す」というのが初歩的なマナーだからです。実は「戦略性」の人は特に、”到るべき結末”がないと非常にストレスを感じてしまうのですね。”オチのない井戸端会議”という奴がどうにもしんどい。無数の可能性を探る「戦略性」が落ち着かない上に、「着想」で道中の連想が止まらない。結果思考が暴走し続けますし、しかし「共感性」と「成長
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