「選ぶ」を前提にすると? 考察②
こんにちは、効率オタクです。 前々回は、若者の思考が「考える」よりも「選ぶ」を重要視しているのではないかと考えました。そこから更に考察が深まったのでもう一つの事例を書いて最後にまとめてみたいと思います。 もう一つの事例は原因特定の場面です。 例えば、社内クレームが発生したとします。その際、私たちは必ず原因を特定し、対策を立てます。そして、その過程で避けて通れないのが当事者への確認です。原因を問われるのは嫌かもしれませんが、これは当事者にしか分からないと言われている事です。 他の人が「これが原因だろう」と推測することはできますが、それはあくまで憶測にすぎません。場合によっては当事者は何も間違ったことはしておらず、調達クレームであったりするケースもあります。そんな時、当事者に確認を怠ると、対応が後手に回り、二次被害に繋がることもあるのです。 ですので、製造業ではクレームやトラブルが発生した際、まずは当事者にしっかり確認を取ることが基本となっています。 ここで一つの矛盾に生じます。これは、私が新入社員の頃に経験したことです。 自分が担当した作業に不備があったのですが、当時の私はその原因にまったく心当たりがなかったのです。何故かと言うと教えられていなかった部分、いわば「教え漏れ」が原因だったからです。言われた通りに作業していた自分には、どこが問題だったのか検討もつきませんでした。 つまり、「原因は当事者にしか分からない」と言っておきながら、当事者である私が、原因に辿り着けなかったわけです。ここに矛盾があるのです。 では、どう対応すればよいのか。 ある程度、工程全体を俯瞰できるようになっ
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