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【サンプル短編小説】小さな優しい輪の中で

あ!あいだのじいさんだよ。あいだのじいさん!いつもの公園で、散歩途中のあいだのじいさんに出会った。あいだのじいさんは、私と娘だけの秘密のあだ名。娘が好きな子ども向け番組に出てくるキャラクターの名前だ。それに似てるというわけでもなく、娘の中でブレイクワードだった"あいだのじいさん"という言葉がしっくりハマってしまったのだ。毎日毎日、私たちは公園で遊び、あいだのじいさんは散歩をしている。お互いの存在を認めざるを得なくなった頃、あいだのじいさんは娘に手を振ってくれるようになり、次第に娘も手を振りかえすようになった。そして少しだけ話をするようにもなり、今ではたまにお家にお邪魔してお茶をいただいたりもする。つぐみちゃん、こんにちは。あいだのじいさんは優しく手を振りながらこちらに向かって歩いてくる。あいだのじいさん!娘は今にも足が絡まりそうなほど危なっかしい走りで向かっていった。こんにちは。今日はいい天気でしたね。私もたわいもない話をする。娘は手に持ったダンゴムシをあいだのじいさんに渡した。白い手袋をしたあいだのじいさんの手のひらでコロコロと転がるダンゴムシを3人で見た。なんとも不思議な、愛おしくて可笑しな時間が流れた。空が少しオレンジ色に染まってきた。そろそろ帰ろうか。あいだのじいさんとダンゴムシと夢中で遊ぶ娘に渋々声をかけた。いつもすんなりうんとは言ってもらえない。まだかえらない。あいだのじいさんは、明日うちに遊びにくるかい?保育園お休みだろ?と聞いてくれた。娘は勢いよく、いく!プリン!と答えた。娘はお家に遊びに行くというより、大好物のプリンをいただきに行くのを楽しみにしているのだ。す
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大切な人へ気持ちを伝えるメッセージギフト、HEART HUGへの想い。父親の看取りを経て。

前回の記事で、父親の看取りにあたっての後悔について書きましたが。  父親との別れは、想像よりもずっと早く、まさかのタイミングで訪れました。私はうつ病闘病中で、仕事に行けないどころか、自分の身の回りのことすらまともにできず、全く準備のないまま向き合うことになりました。  精神を病んで闘病生活が長くなると、それまで蓋をしていた家族間のトラブルが顔を出し、 こじれて回復の足かせになることも多いのですが、私の場合もまさにそうで。長年父親との関係が悪く、話し始めるとすぐにケンカになってしまうので、会話を常に必要最低限に抑えているような状態でした。  父は若い頃から仕事一筋で、家族とのコミュ ニケーションにコストを払ってこなかったこともあり、家族との関係が冷え切った後に、慌てて溶け込もうとする父を、冷ややかな目で見ている自分がいました。空回りする姿を見て、可哀そうに思うと同時に腹立たしくもあり。  こんな状態でうつ病に突入し、実家での療養生活がスタートすることになったので、父親も、私との距離や接し方に、相当気を遣っただろうなと思います。  何十年、どれだけ神経をすり減らして働いてきたか、理不尽さにも耐えて家族のためにと、我慢と忍耐の人生だったことはよく分かっており、感謝してはいたものの。口から出るのは、いつも刺のある言葉ばかりで、そこには、自分のことを分かろうとせず、蔑ろにしてきた父親を、傷つけてやりたいという感情がありました。  石橋を叩きまくった挙句、さらにもう一度考える、というほど慎重だった父親が、私が休職して長期間療養となった時の、私の将来への心配、経済的な不安からくる心労は、相当
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大切な人へ気持ちを届けるメッセージギフト、HEART HUGレビュー♪

大切な人へ気持ちを届けるメッセージギフト、HEART HUGを利用してくださったクライアントの方から、レビューをいただきましたので、ご紹介を。 Sさんより: 母が癌になり、現実を受け止めきれずにいたときに、今回のブックを作ってもらいました。 インタビューを受け、これまでの母との歴史を振り返ることができ、改めて、母への感謝の気持ちが強くなりました。と同時に、母との思い出がたくさんよみがえってきて、感慨深かったです。 母には、これまで、本当にたくさん迷惑をかけてきましたが、感謝の気持ちを伝えるのは、何だか照れくさく、今まで、特に伝えることもないまま日々を過ごしてきましたが、今回、このブックを渡すときに、今までの歴史を懐かしく振り返られるんだろうなぁと思います。そして、これまでの感謝の気持ちも伝えられるんだろうなと。 母と私の絆をさらに強くするブックを作っていただいて、本当によかったです‼️ ありがとうございました!お話をお伺いするうちに、お母さまへの強い感謝の気持ちが伝わってきました。とても考えさせられたインタビューでした。 当たり前に身近にいて、欠かせない存在。これまでに、たくさん思い出があり過ぎるし、感謝の深さや重みも、どう表したらいいか分からない。病気になり、初めて別離を深刻に意識して、取ってつけたようにお礼を伝えた、と受け止められるのも気まずく、ぎこちない。 伝える方法も、悩ましいですよね。会話中に、突然そんな話に持っていくことはなかなかハードルが高い。畏まることに自分自身抵抗もあり、相手も照れて、「そんな話いいわよ」と拒まれる場合もある。 手紙となると大掛かり
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