絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

2 件中 1 - 2 件表示
カバー画像

コラム18 植え込み式除細動器

 さて、皆様は植え込み式除細動器をご存知でしょうか?今回はペースメーカーの上位機種、植え込み式除細動器通称ICD (Implantable Cardioverter Defibrillator)のご紹介です。  ICDは24時間365日電気ショックがかけられる機械です。しかも皮下植え込み式であり常に患者さんの心電図を監視し必要な時には電気ショックをかけることができるため、致死的な不整脈を有する患者さんの強い味方となります。よく街中にAEDという救命道具が置いてあるのを見たことがあると思いますが、これは体外から同様の電気ショックをかけることができる機械です。突然倒れAEDで救命された患者さんや心筋症で極端に心機能が低下した患者さんにはICDを植え込むことがあるのです。大きさはスマホの半分より一回り小さいくらい、厚さはスマホくらいです。植え込み手術は主に循環器専門医が行いますが、大体1時間から2時間くらい、5cm程度の皮膚の小切開のみで終了します。ちなみに機械の値段は400万円前後です。  今どきネットで検索すれば上記内容などはすぐ出てくるので、ここからは個人的なICDに対する考えを書いてみます。ICDは致死的不整脈が起こってしまった時に治療するいわば最後の砦のような存在ですが、日本ではまだまだ件数が少ない印象です。それは欧米に比べて日本人は致死的不整脈が起こりにくいといった都市伝説が信じられていた影響と聞いています。しかし、近年の研究で日本人も他民族並みに致死的不整脈による心臓突然死が生じていると分かってきており、ICDの重要性が再認識されています。ICDの適応は一度致死的不整脈
0
カバー画像

コラム7 両心室ペースメーカー

 大好評デバイスシリーズ第二弾です。みなさんご存知のように心臓は4つの部屋に分かれています。右心房、右心室、左心房、左心室。この中で一番重要なのは左心室です。重要という言葉の意味は左心室が体に血液を送り出す大半(8割程度)を担っているからです。左心室が止まれば死にます。その他三つの部屋が止まっても死にません(右心室不全は重篤化する可能性がありますがすぐには死なないという意味です)。  心筋梗塞や心筋症で左心室の動きが悪くなると、徐々に収縮力が落ちるだけではなく収縮のタイミングがバラバラになっていくことがあります。また、脚ブロック(特に左脚ブロック)と言って心筋内の伝導障害が起こり左心室の収縮のタイミングが崩れることもあります。そこで登場するのが両心室ペースメーカーです。これは右心室と左心室両方にペーシングリードを配置することによって、左心室の収縮を[Re-synchronize]するといったペースメーカーで近年盛んに使用されるようになってきた比較的新しいデバイスです。両心室ペースメーカーを入れた患者さんの中には感動的に心不全症状が改善する方もいます。もちろん両心室ペーシングの効きが悪く、先日コラムで書いたような補助人工心臓や心臓移植治療が必要となってしまう患者さんもいます。両心室ペースメーカーはあくまでも心不全治療の選択肢の一つではありますが、とても重要で画期的な治療法です。
0
2 件中 1 - 2