中小企業経営のための情報発信ブログ294:中小企業の勝ち残り戦略
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。コロナ禍で苦境に立つ中小企業ですが、中小企業においても、活性化には、以前紹介した「両利きの経営」が必要です。
「両利きの経営」というのは、極めてシンプルで、既存事業を深めていく「深化」と、新しい事業を開拓する「探索」を同時に行うということに尽きます。「両利きの経営」の基本コンセプトは「まるで右手と左手が上手に使える人のように『知の深化』と『知の探索』について高い次元でバランスをとる経営」ということです。
ここで、「知の深化」も重要ですが、特にイノベーションということを考えると、「知の探索」つまり新規事業開拓が意味を持ってきます。新規事業開拓の取り組むことは、企業が成長発展を遂げるために必要ですが、どこから取り組めばいいのか悩む中小企業経営者は多いと思います。
1.中小企業に求められる「未来へ向けた、多角的な視点」
中小企業が新規事業を構想する際には、企業それぞれにさまざまな背景があります。このため、取組み初期の段階では、多角的な視点を認識し、最適なアプローチをとることが重要であると考えられます。
事業承継支援コンサルティング研究会編「中小企業の両利きの経営」(ロギカ書房)では、各企業の得意分野に基づく10の視点を提示しています。
1:成長戦略の必要性
2:組織のあり方
3:イノベーション戦略
4:見えない資産活用
5:新事業創出の5つのステップ
6:新事業開発手法
7:第二創業
8:D X 戦略
9:フランチャイズ契約活用
10:M&A
この10の視点の中から特に重要な3つが説明します。
2.新規事業開発手法:デザイ
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