神仙、精妖、幽鬼のこと(古代中国神話・佑中字モデル)/神仙、精妖、幽鬼(古代中国神话 · 佑中字模型)
※現在、私が書き直している『警世通言』の各章解説部の一部↓------------------------------------------◈ 神仙、精妖、幽鬼のことここまで読んでくれた人なら、もう気づいていると思う。古代中国の物語というのは、だいたい 「ヒストリー+ホラー×サスペンス×ファンタジー」 のような性質を帯びている。史実のような世界の中に、神秘や怪異が自然に入り込んでくるという特徴があるんだ。その背景には、「天界」「地上」「冥府」という次元的な世界観がある。しかもそれらの世界は、人間界と同じように官職や役割を持つ政治体制で運営されている。どこかギリシャ神話のオリンポス神族にも似ていて、物語ごとに多少設定は違うものの、ある種の“常連メンバー”のような存在が登場する。たとえば、こういう人たちだね。・太上老君(たいじょうろうくん:神格化した老子)・哪吒(なた:李靖の三男)・南海観音菩薩(なんかいかんのんぼさつ:いわゆる観音菩薩)・閻魔(えんま:閻魔大王)こうした人物たちは、物語世界の中でたびたび姿を見せる主要な存在なんだ。さて、佑中字は、作品ごとにばらばらになりがちなこれらの世界観の設定を、ある程度整理している。中国神秘思想に登場する存在を、だいたい次の三つに分類している。------------------------------------------<天界に属する特異な存在>名称:神仙(しんせん)事例: 太上老君、二郎神、哪吒、南海観音菩薩 など役目: 立法、行政、司法(行政と司法は冥府と連携)特徴:天界は、地上界——とくに人間界から生まれる「清気(善の気)」によ
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