健康のコスパ

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こんにちは!
節約と健康プランナーのゆめあとです(^^)

いつもは通信費を中心とした節約について解説していますが、今回は健康のコスパをテーマに解説していこうと思います。

コスパと一言でいうと、金銭面でのコスパをイメージすることが多いと思います。
コスパは金銭面だけでなく、時間的なコスパ、精神的コスパなど様々なコスパを考えることができます。

今回は様々なコスパの中でも、健康コスパについて解説します!
今まで知らなかった考え方を知ることができると思うので、ぜひ日々の生活に健康コスパの考え方を取り入れてみてください。



QOL

一番有名な健康的な指標といっても過言ではないQOLですが、改めて説明します。
QOL(Quality of Life)は生活の質を示す指標で、人々が満足できる生活を送るために重要な要素を総合的に評価します。
QOLは健康状態、心身の機能、生活環境、社会的なサポートなど、幅広い側面が含まれます。

基本的にQOLは0から1の間で表すことが多いです。
QOLが1だと完全な健康状態
QOLが0だと死亡を意味します。

QOLが0.9ならほぼ健康であり、QOLが0.3ならかなり健康状態が悪いことを示します。

QOLは人々の幸福感や充実感を測定するために使用され、健康政策や社会福祉政策の立案においても重要な指標とされています。
QOLを向上させることで、より充実した生活を送ることができ、健康寿命の延伸や疾病の予防にも寄与します。



QALY(Quality-Adjusted Life Year)

QALY(Quality-Adjusted Life Year)は生活の質と寿命を組み合わせた指標で、治療や予防策の費用対効果を評価する際に用いられます。
QALYは、健康状態の改善や病気の予防、障害の軽減などによって得られる生活年数を、その健康状態の質に応じて重み付けした値です。

つまりQALYは以下の式で表すことができます
QALY = QOL × 寿命

完全な健康状態でありQOL=1の状態で10年間過ごしたならば、QALYは1×10年=10QALYs になります。

QOLが0.3の状態で10年生きたならば、QALY=0.3 × 10年=3.0QALYsになります。

QALYの考え方を用いることができれば、自分の人生の健康状態を長期に渡って評価することができます。




DALY(Disability-Adjusted Life Year)

DALY(Disability-Adjusted Life Year)は疾病や障害による健康の損失を測定する指標で、病気や障害が人々の健康寿命に与える影響を示します。

DALYは、「YLL(Years of Life Lost)」と「YLD(Years Lived with Disability)」の二つの要素から構成されており、それぞれ疾病や障害による死亡の影響と、疾病や障害による生活の質の低下の影響を表します。

DALYの計算には疾病や障害ごとの死亡率や罹患率、障害の重症度などのデータが用いられます。
DALYが高いほど、疾病や障害が人々の健康寿命に与える損失が大きいと評価されます。

DALYを用いることで、異なる疾病や障害の健康への影響を比較し、予防や治療に対する優先順位を決定するための客観的な基準を提供します。



わかりにくいと思うので、具体例を交えて紹介しますね(^^)

高血圧は日本人の生活習慣や食生活に関連する病気であり、心臓病や脳卒中などの重大な合併症を引き起こすリスクが高まります。
高血圧による健康寿命の損失を評価するために、DALYを計算してみます。

DALYは、「YLL(Years of Life Lost)」と「YLD(Years Lived with Disability)」の和で構成されています。

①YLLの計算:
YLLは、高血圧による死亡によって失われた年数を示します。
たとえば高血圧による脳卒中で50歳で亡くなった人がいたとします。その人の平均余命が80歳だった場合、YLLは80歳 - 50歳 = 30年となります。

②YLDの計算:
YLDは高血圧による障害で制限された生活を送る期間を示します。
たとえば高血圧のために働けなくなったり、日常生活に制限が生じたりした場合です。
高血圧による障害の重症度を表す「障害ウェイト」が用いられます。
このウェイトは、0(最も軽い障害)から1(死亡に等しい重度の障害)の範囲で設定されます。
例えば高血圧による軽度の障害のウェイトが0.1とされている場合、その障害で10年間制限された生活を送ったとすると、YLDは0.1 × 10年 = 1年となります。

③DALYの計算:
最後に、YLLとYLDを合計して、DALYを求めます。
上記の例では、DALY = YLL + YLD = 30年 + 1年 = 31年となります。


つまりDALYの値が大きければ大きいほど、健康のコスパが悪いということがわかります。

ここで紹介した健康の指標は論文などでよくでてくるので、これをもとに論文などを探してみるとおもしろいですよ(^^)



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