中学受験の専門的判断は、そんなに簡単なものではありません。特にこれから本番までの判断は、かなり難しいものです。ご自身の受験経験やネットの情報だけからでは、判断できない要素がたくさんあります。
私は賭け事は一切しないのですが、競馬中継を見るのは好きなんです。
ジョッキーがその日の馬の状態を把握し、ゴールまでの距離や難所の数を考えながら、体内時計で残り時間を計っています。それと同時に、その馬の性格や血統やライバルとの力関係をしっかりと比較して作戦を立てています。
このようにいろいろなことを考慮しながら動かないと、仕掛けが早すぎてゴール前でパタッと止まってしまったり、仕掛けが遅すぎて、追い込んでも結局届かなかったということになってしまいます。
これから本番までの4ヶ月は、このような競馬のレースの状況と似ている気がしています(もちろん子供たちが競走馬だと言っているわけではありません。そんな失礼なことは申しておりませんので、ご理解ください🙇)。
とても緻密な判断の連続であると、お伝えしたいだけなんです。
子供やご家庭のあらゆる情報を、瞬間瞬間で総合的に判断しないとなりません。
家庭学習写メを見ながら、毎日いろいろなことを考えています。
『最優先課題は何か?』
『このままの勉強量で間に合うのか?』
『どの科目をいつまでに仕上げるべき?』
『この科目はどのタイミングで力を入れるのか?』
『この学校に合格する子たちは、このレベルまで仕上げてくるので、本番までに間に合わせる』
『勉強のやり過ぎで体力もモチベーションも落ちてきているので、ここは一度少し力を抜いて休ませて、本番1ヶ月前からロングスパートをかけた方が良い』
『去年の本番に出ているから、出題可能性は低いから軽くやれば十分』
『残り時間から考えて、まずはAB問題までの完成度を上げよう』
『予定通り暗記モノが仕上がってきたので、暗記モノの勉強量は抑えて、理科の計算に時間を割こう』
このような緻密な判断を、何度も何度も修正しながら行って、最終的に間に合わせて合格させます。目の前の課題をただ闇雲に全てやり続けたからといって、合格できるわけでもありません。その子の体力と気力に合わせて、タイミングよく的確に取捨選択していきます。また、志望校のレベルに合わせて、取捨選択していきます。
この中で1番大切なのは、『タイミング』なんです。特に『仕掛けのタイミング』は本当に大事なんです。
私は予定表を作るのが、あまり好きではありません。ご両親からすると先の予定が見えて安心すると思いますが、ほとんど予定通りには行きません。ましてや塾のカリキュラムについて行けなかった子は、ほとんど不可能なんです。予定表に合わせてやることはもちろんできますが、そうするとやっていることが塾と変わらなくなります。本末転倒なんです。
その子の状況を的確に把握して、『どのタイミングでやらせるか』が、非常に大事です。仕掛けのタイミングを誤ると、もう一度やらなければならなくなったりします。この数値化できない絶妙な判断は、毎年やっている先生でないとわからないと思います。
迷った時は信頼できる先生に、正直に相談してくださいね!