■はじめに
地相には『理気派(りきは)』と『巒頭派(らんとうは)』の2種類があり、理気は目に見えない気の流れを重視します。一方、巒頭は目に見える地形地勢を重視します。四神相応とか龍穴はこの流派で私も『巒頭派』を本流としています。
この地形の吉祥はいろいろあるのですが、1つのカタチとして『龍穴格局』いう方があります。簡単に言うと気の源泉がある山と水脈の形状です。
この理論を理解する前に風水の陰陽説を解説しておく必要があります。陰陽説という二元論な物事を2つに分類して世界を説明しようとする思想で、『陰』は死の世界、女性や夜を司り、『陽』は現世の世界、男性や昼を司ります。どちらが上とか優秀とかそういう世界ではありません。生命の源は女性の陰部の穴から発生します。もうお気づきでしょうが、上図の形状は女性器をイメージしています。生命の源たる穴は女性の陰(死の世界)から生まれます。この生まれた龍は水脈にのって陽(現世の世界)に広がっていくわけです。 この龍穴を『巒頭派』は一般的に『パワースポット』と呼んでいます。
ちなみに女性器が死の世界という思想は世界中に見られ、沖縄のお墓(陰宅)は女性の胎内を具現化しています。
この形状の地形、地図上で探すと意外と少なく、地形や地質の問題かもしれませんが、特に西日本ではあまり見られません。東日本にはこのような地形がちらほら見られます。今回秋田市の地形もこれを良く表している地勢で、一度行ってみたいと思っていました。たまたま出張ができたのでご紹介がてら寄ってみたいと思います。
■ちょっと寄り道 ~ゴジラ岩~
秋田と言えば「なまはげ」レンタカーを借りたわれら探検隊は早々にその洗礼を受けることになる。次いでゴジラ岩へ
キレイな日本海へ。階段を下りて岩場を歩くと
おお!ゴジラ岩はもうすぐ。
…ゴジラ岩?
観光地なんてこんなもんか。。。
■今回目的地の菅原神社
気を取り直して本来の目的地、秋田市下新城小友中坪96菅原神社へ
この女性器のカタチをした龍穴は意外と少なく貴重な地形です。
さあ、菅原神社へ
長い一本道を行くと、ついに鳥居が
地磁場はやや強めという感じです。雰囲気は観光地ではなく地元の鎮守という感じ。恐れや威厳、ある意味の不気味さすら感じます(一人だと来たくない感じ、特に夜は)。吹き付ける風がキリっとしているのが妙に印象に残りました。