和牛の川西さんは,役に入ったままつっこむことがよくあり,これが「和牛の漫才コントは漫才じゃない」と言われる一つの要因となっています
確かに,役から出て会話をすることが可能というのは漫才コントの強みです。だからといって,「役から出ないから漫才じゃない。あれはコントだ」と決めつけるのも違うと思います。なぜなら,漫才とコントの一番の違いは,役から出るかどうかではなく,「間」や「掛け合い」だからです。漫才の間とコントの間,漫才の掛け合いとコントの掛け合いは基本別物です
漫才コントの場合,男性が男性役でつっこむときは,役に入ったままなのか役から出ているのかは曖昧ですが,女性役でつっこむときは大抵役から出てつっこみます。そもそも女性役をやっていること自体に違和感があり,役から出ずにつっこむと余計に変なかんじになる場合が多いからだと思います
川西さんは女性役をやってもそこまで違和感がないという特殊な能力と類まれな演技力を持つ漫才師であるため,女性役のままつっこんでも成立します。そして,役に入ったまま「漫才の間」「漫才の掛け合い」で会話を進めていくので,あれは完全に「漫才」だと思います