高校入試数学、大問1で点を落とす子に共通すること

高校入試数学、大問1で点を落とす子に共通すること

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学び
高校入試の数学を指導していると、毎年のように気になることがあります。

難しい問題が解けないことよりも、本来なら取れるはずの基本問題で点を落としている子が少なくないことです。

計算、方程式、関数、確率、図形。

一つひとつを見ると、授業で習ったことばかりです。

それなのに、テストになると点にならない。

45年間、生徒たちを指導してきて感じるのは、こういう子にはいくつか共通点があるということです。

1.「分かる」と「自力で解ける」が混ざっている


解説を読めば、

「そうだった、分かっていた」

と言う。

先生が少しヒントを出せば、

「ああ、そうか」

と解ける。

ところが翌日、一人で同じタイプの問題をやると止まってしまう。

これは珍しいことではありません。

解説を見て理解できることと、何も見ずに自分で解答を作れることは別物です。

入試本番では、もちろんヒントはありません。

だからこそ、基本問題ほど「分かった」で終わらず、自分の手だけで最後まで解く練習が必要になります。

2.一つの単元だけならできる


「今日は方程式」

「今日は確率」

という練習では解けるのに、入試形式になると急にミスが増える子がいます。

理由の一つは、問題を見た瞬間に、

これは何を使う問題なのか

を自分で判断しなければならないからです。

実際に私が作ってきた入試対策プリントも、1枚の中に計算、方程式、確率、関数などを組み合わせています。例えば、あるプリントでは計算・二次方程式・式の変形・連立方程式に加え、確率、二次関数、一次関数まで続けて出題しています。

別のプリントでは、計算や方程式のあとに、円柱の表面積、文字式、作図まで出てきます。

つまり大切なのは、単元ごとの練習だけでなく、

「次に何が出るか分からない状態で、頭を切り替える練習」

なのです。

3.難問ばかり気にして、基本問題の精度が低い


受験勉強というと、つい難しい問題に挑戦したくなります。

もちろん、それも必要です。

しかし、基本計算で符号を間違える。

平方根の計算で止まる。

連立方程式で計算ミスをする。

確率で場合の数を一つ落とす。

これでは、せっかく難問が解けても得点は安定しません。

私は生徒たちによく、

「難しい問題を1問取る前に、取れる問題を落とさないこと」

を意識させてきました。

基本問題は簡単だから練習しなくていいのではなく、

簡単だからこそ、確実に取れる状態まで仕上げる。

ここが受験数学では大切です。

4.一度解いて終わりにしている


問題集をたくさん持っているのに、成績が安定しない。

そんな子に聞いてみると、

「一回は全部やりました」

ということがあります。

でも、入試対策では「一度解いた」ことより、

何も見ないで、もう一度正解できるか

の方が重要です。

間違えた問題だけでも、

翌日もう一度。

数日後にもう一度。

そして時間を空けて、もう一度。

この繰り返しで初めて「できる問題」に変わります。

大問1対策は「量」より「確実性」

今回、これまで教室で使ってきた考え方をもとに、

高校入試数学・大問1対策「これだけは」20枚セット

をコンテンツマーケットに公開しました。

20枚それぞれに、計算・方程式・関数・確率・図形などの基本問題を組み合わせています。後半にはカードを使った確率や立体の投影図などを含むプリントもあります。

問題20枚に加え、解答・解説もセットにしました。

ただ20枚を一度やって終わり、ではありません。

おすすめは、

1枚解く
→ 採点する
→ 間違いを確認する
→ 数日後にもう一度解く

という使い方です。

高校入試数学で大切なのは、

「難しい問題をたくさん知っていること」だけではありません。

本番で、取るべき問題を確実に取ること。

そのための基礎練習として活用していただければと思っています。

最後に

数学が苦手な子ほど、

「自分には数学の才能がない」

と思いがちです。

でも実際には、難しいことが分からないのではなく、

基本問題の処理がまだ自動化されていないだけ

というケースもあります。

まずは、目の前の1問を確実に。

その積み重ねが、入試本番の安心につながります。
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