セクハラの相談を受けた。
行為を指摘されたのは、会社の売上を支える営業部長だった。
主要顧客との関係も、案件の経緯も、部長しかわからない。
「社員の安全を考えなければならない。でも、部長を外したら明日から仕事が止まる」
小さな会社では、こうした悩みが現実に起こります。
人数が少ないため、誰か一人が担当を離れるだけで、大きな影響が出るからです。
■ 相談した社員に辞めてもらえば、収まるだろうか
追い詰められた社長の頭に、こんな考えが浮かぶかもしれません。
「部長には残ってもらうしかない。相談した社員には、別の職場を探してもらえないだろうか」
会社を守りたい。その気持ちから出てくる考えでしょう。
しかし、相談した人に退職の負担を背負わせることを、会社の解決策にしてはいけません。
その人が辞めても、何が起きたかはわからないままです。
周囲には「問題を相談すると、会社にいられなくなる」という不安が残ります。
そして、部長一人に仕事が集中している状態も変わりません。次に部長が病気や退職で不在になったとき、同じように仕事は止まってしまいます。
必要なのは、相談への対応と、仕事を回す方法を、両方考えることです。
■ 全部をいつもどおりに回そうとしない
こうした場面では、「部長の代わりを一人でできる社員」を探しても、すぐには見つからないかもしれません。
そこで、まず仕事を小さく分けて考えます。
たとえば、一つの顧客案件でも、次の仕事は分けられます。
・顧客からの連絡を受ける
・過去の資料を確認する
・納期を調整する
・見積を作る
・最後の判断をする
すべてを同じ人が担当する必要があるか、見直す余地があります。
「今日必要な仕事」「数日以内でよい仕事」「延期できる仕事」を分けることも、その一つです。
ただし、業務をどう組み替えるかと、誰にどのような安全措置を取るかは、実際の事情に沿って検討する必要があります。
■ 小さな会社の事情を踏まえた教材を作りました
PDF教材『社内でセクハラの相談があったとき、社長がすること』は、従業員20人未満の会社を主な対象にしています。
大きな人事部や法務部があることを前提にせず、社長が対応を始めるための順番を説明した教材です。
業務を回す章では、次のような内容を扱います。
・当面の重要案件をどう洗い出すか
・顧客窓口と決裁を誰に集約するか
・引継ぎの案件表に何を書くか
・代替担当の負担が増えたとき、どう考えるか
・社員や顧客へ、どこまで事情を伝えるか
さらに、「部長を外せないから相談者に辞めてもらう」という場面を、2ページのコラムで取り上げました。
問題となる理由だけでなく、代わりに行うこと、すでに退職を求めてしまった場合の対応の考え方も説明しています。
■ 顧問弁護士がいない会社でも、相談先を選べる
「専門家に相談を」と言われても、知り合いがおらず、費用も気になる。
そのような会社に向けて、無料の公的窓口と、社会保険労務士・弁護士の役割の違いもまとめました。
どこに何を聞くか。相談前に、どんな資料をそろえるか。
問い合わせるときの言葉まで、具体例を載せています。
■ 目の前の対応から、同じ問題を防ぐところまで
本教材は全67ページ・12章構成です。
最初の相談、勤務や賃金、双方への聴取、事実の判断、結果に応じた対応に加え、再発防止研修と、その後の確認まで収録しています。
会社の業務を支えながら、社員が安心して働ける職場をどう作るか。
社長が一つずつ判断を進めるために、会話例と記録シート8種を用意しました。
「部長を外せない」の一言で、対応が止まっているなら、仕事と対応を整理するところから始めてみてください。
『社内でセクハラの相談があったとき、社長がすること』は、ココナラで販売しています。
明日からの行動を考えるために、商品ページをご覧ください。