「無料ばかりで疲弊した話」~行政書士等開業して学んだ多くのこと

「無料ばかりで疲弊した話」~行政書士等開業して学んだ多くのこと

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法律・税務・士業全般
行政書士として開業した頃の私は、実績も経験もありませんでした。
だからこそ、
「まずは相談してもらおう。」
「経験を積ませてもらおう。」
そんな気持ちで、相談は基本的に無料としていました。

もちろん、そのおかげで相談件数は増えました。

さらに、お客様のところへ伺う際も、交通費をいただくことはありませんでした。

「まだ駆け出しだから。」「勉強させてもらっている立場だから。」そう考えていたのです。

当時は、それが当たり前だと思っていました。

相談件数は確かに増えました。
しかし、不思議なことに売上はほとんど増えませんでした。

相談だけで終わる。丁寧に説明して終わる。
「ありがとうございました。」その一言で終わることが何度もありました。

相談の後、満足感は高いのですが、全然売上に繋がらなかったです…

理由は、無料相談で書類の書き方や注意点など、一般的に報酬が発生するところを無料で提供していました。今振り返ると、「仕事として提供する価値」まで無料で渡していた」のだと思います。

さらに、顧問契約をいただいているお客様にも、契約範囲を超えた相談や手続きまで、「これくらいなら。」という気持ちで対応していました。

以前に1回でも依頼があったお客様からも問い合わせで、通常顧問料が発生する相談もひたすら無料でやっていました。

正直、追加料金をいただくことに、どこか抵抗がありました。
「請求したら嫌われるのではないか。」
「これくらいサービスした方が喜んでもらえるのではないか。」

そんな気持ちが、いつも頭の中にありました。

ある時、ふと思いました。
「こんなに忙しいのに、なぜ売上が増えないのだろう。」
これが廃業したいと思った要件の一つでもありました。

そこで、自分の仕事を振り返ってみると、答えは意外とシンプルでした。
私は、「親切」と「無料」を同じものだと思っていたのです。

親切に対応することは、とても大切です。

しかし、それと「仕事の価値を無料で提供すること」は別の話でした。
士業は、知識や経験を提供する仕事です。

その知識や経験を得るために、勉強し、時間をかけ、実務経験を積み重ねています。

それなのに、自分自身がその価値を認めず、何でも無料にしてしまっていたのです。

もちろん、今でも簡単な相談にお答えすることはあります。長年お付き合いのあるお客様には、柔軟に対応することもあります。

今は、ケースバイケースで判断し、「仕事として提供した価値には、正当な報酬をいただきたい。」そんな考え方に変わりました。

なかなか線を引くことは難しいこともありますが、長く仕事を続けるためには、必要なことだと思っています。

開業していると疲弊することも多くあります。
しかし、「自分で自分の首を絞める行為」は少しずつ減らしていきたいと思います。

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