介護福祉士の長田幸次郎です。神戸で小規模な住宅型有料老人ホームを経営しています。
前職では取締役として2施設・51床の運営を担当し、職員の離職率は約3%を保ってきました。今日は、新人が入ってから最初の1週間に、私が必ずやってきたことを書きます。
■ マニュアルを渡して終わりにしない
新人研修というと、マニュアルを読んでもらい、先輩について回ってもらう施設が多いと思います。私がやってきたのは、もっと単純なことです。
「接遇」「おむつ交換」「移乗・移動介助」「食事介助」。この4つを、実際に新人にやってもらい、横で見る。おかしな点があれば、その場で直す。そして次の回に、同じところをもう一度見る。これを繰り返します。
■ 直した点を記録に残す
ここで大事なのが、何を直したかを記録に残すことです。
忙しい現場では、教える人が日によって変わります。前の日に誰が何を伝えたのか分からないと、新人は人によって違うことを言われて混乱します。「この前と言われたことが違う」。これは新人が辞めたくなる大きな理由の一つです。
直した点が記録に残っていれば、次に教える人は、そこから続けられます。新人にとっても、自分が何を直せばよいのかがはっきりします。
■ 1週間で全部できなくていい
よくある失敗は、1週間で全部をできるようにしようとすることです。最初の1週間の目的は、「この新人はどこが弱いか」を知ることです。
できないことが残っていても問題ありません。それを1か月目、3か月目にもう一度確認します。1か月目にできなかったことが、3か月目にはできるようになっている。後ろからついて回らなくても、自分で考えて動けている。ここまで来れば、もう大丈夫です。
■ 小さく見て、小さく直す
特別な研修の仕組みはいりません。見て、直して、もう一度見る。それを記録に残す。これだけで、新人は「この職場は自分をちゃんと見てくれている」と感じます。その安心感が、辞めない職場の土台になります。
■ 実際に使っている記録表
私が実際にやってきたこの流れを、そのまま使える記録表にしました。最初の1週間のチェック表、1か月・3か月の振り返り、面談シート、辞めそうなサインの記録が入っています。
施設の状況に合わせた相談をご希望の方は、こちらもご覧ください。