介護福祉士の長田です。神戸で小規模な住宅型有料老人ホームを経営しています。
親の施設を探しているご家族から、一番多く聞くのはお金の心配です。そして、入居したあとによく聞くのが、「パンフレットの月額で考えていたのに、実際の請求はもっと高かった」という声です。
今日は、施設の費用の説明をして、契約を結ぶ側にいた立場から、月額だけで決めてはいけない理由をお伝えします。
■ パンフレットの「月額」に入っていないお金がある
パンフレットに書かれている月額は、多くの場合、家賃、管理費、食費、水道光熱費などです。でも実際には、これとは別にかかるお金があります。
・おむつや尿とりパッド
・医療費、薬代、訪問診療の費用
・介護保険の自己負担
・理美容
・日用品
・通院の付き添いの料金
どれも、人によって金額が大きく変わります。特におむつと医療費は、体の状態によっては毎月かなりの額になります。
■ 住宅型の施設は、介護の費用が別にかかる
住宅型有料老人ホームでは、介護が必要なときに、訪問介護などの事業所と別に契約して、使った分を払います。介護付きの施設のように、介護の費用が月額に入っているわけではありません。
施設の家賃や食費だけで比べると、介護の費用を含めた合計で、思っていたより高くなることがあります。
■ おすすめの聞き方
見学のときに、こう聞いてみてください。
「今入居されている方で、親と同じくらいの介護度の方は、月の請求が全部でいくらくらいですか」
個人の情報は聞けませんが、おおよその金額を教えてくれる施設は、お金の説明に誠実な施設です。
■ 合計で、何年払い続けられるか
毎月の合計が分かったら、親の年金で足りない分と、使える貯金から、何年払い続けられるかを計算してみてください。入居したあとに費用が上がることもあるので、計算した年数ぎりぎりで考えず、少し余裕を持たせるのが大切です。
■ 費用と契約のチェックブック
月額に含まれないお金の確認表、毎月の費用の計算シート、入居一時金のしくみ、契約書で見るところ、施設に聞く質問リストを、1冊のチェックブックにまとめました。
ご家族の状況に合わせて相談したい方は、こちらもご覧ください。