そのケガは原因不明です
実際に私が言われたことがある言葉です。
高校2年生の夏、陸上部の大会でアップを始めダッシュ練習をしようとした矢先、突然脚が動かなくなりその場に崩れ落ちました。
病院で検査を行うもまったく異常なし。
健康体そのものと言われました。
そしてそのまま走ることができなくなり、高校2年生の秋には退部届けを提出しました。
これはかなり極端な例ですが、似たような事例は実は日常茶飯事です。
なぜこのような事が起きてしまうのか。
その理由は案外簡単なことで、筋肉はレントゲンに映らないからです。
レントゲン検査をしてわかることは、骨に異常がないこと。
そこで異常が見られない場合、診断することはとても困難になってしまいます。
ゆえに、原因不明のケガということになってしまうのです。
中学生スイマーの悲劇
小学生時代に水泳で全国優勝した中学1年生が、水泳を辞める決断を迫られまていました。
彼と出会ったのは私がペインクリニックで勤務していたとき。
コーチの紹介で腰の痛みをどうにかできないかと相談をしに来院されました。
他の病院で検査をしたところ、『腰椎滑り症』という症状の疑いがあるということでした。
『腰椎滑り症』とは簡単にいうと、腰の背骨が骨折してしまっている症状です。
当たり前ですが骨折をしているため常に痛みがあり、スポーツもままならに状況になってしまいます。
そのため彼も、もう水泳ができないのではないかと悔しそうな表情を浮かべていました。
クリニックの先生が改めて検査をおこない、骨に異常がないことが判明しました。
でもどうして痛みが出ているのかはっきりとした診断をくだすことができません。
そこでトレーナーである私の出番でした。
先生は筋肉になにか問題がある可能性があると評価し、どうにかするよう私に指示をしました。
結論から言うと、筋肉の異常な緊張が腰に負担をかけてしまい痛みにつながっている状態でした。
そしてコンディショニングと機能改善トレーニングをおこなうことで、彼の原因不明な痛みは徐々に緩和していきました。
現在、高校1年生となった彼は1年生ながら強豪校のリレーメンバーに抜擢され、インターハイへ行きました。
筋肉はわかりにくい
このような事例は彼だけでなく、これまでに何人も出会ってきました。
それだけ筋肉の異常はわかりにくいのです。
かく言う私の症状も、ざっくり言えばただの筋疲労です。
高校生時代にオーバーワークをしていた自覚はありますし、今では普通に走っています。
しかし痛みがあれば不安になりますし、原因不明となればさらに不安は大きくなります。
そしてスポーツを諦めてしまう人も少なくないことでしょう。
その全てを解決することはできませんが、筋肉の状態を評価することで回復に導いてあげられることもあります。
そして、そもそも筋肉が原因であるのであれば、未然に防ぐこともできます。
体の機能を良い状態に保ち続けることは、スポーツを長く楽しむために最も大切なことだと思っています。
最後に
もし今ケガで悩んでいる人。
ケガはないけれど、スポーツで体を酷使して不安な人。
最高のコンディションを一緒に作りませんか。