歳を重ねるほど「姿勢」が大切になる理由

歳を重ねるほど「姿勢」が大切になる理由

記事
美容・ファッション
「最近、なんだか老けて見える気がする。」
鏡を見たとき、そう感じることはないでしょうか。

シワが増えた。
肌のハリがなくなった。
髪のボリュームが減った。
体型が変わった。

年齢を重ねれば、こうした変化は自然に起こります。

だからこそ、
「もっと若く見えるようにしなければ」
と、顔や肌、体重ばかりを気にしてしまうことがあります。

でも、私は長年、人の身体を見てきて、
「見た目の年齢感は、それだけで決まるものではない」
と感じることがあります。

その中でも、意外と大きいのが、
「姿勢」
ではないでしょうか。

『顔だけを見ていると、見落としてしまうもの』


人の顔を見れば、年齢を感じさせる変化に気づきやすいものです。

シワ。
たるみ。
白髪。
肌の質感。

もちろん、顔はその人の印象をつくる大切な要素です。

しかし、人と会ったとき、私たちは顔だけを見ているわけではありません。

立っている姿。
歩いている姿。
座っている姿。
身体の動かし方。

そうした**「全体の印象」**も、無意識のうちに見ています。

例えば、同じ顔立ちの人でも、
背中が丸く、頭が前に出ていて、歩幅が小さい人と、
背筋が自然に伸び、身体を軽やかに動かしている人では、
受ける印象がかなり違うのではないでしょうか。

『「姿勢が良い」とは、無理に胸を張ることではない』


ここで注意したいのは、
「姿勢を良くする=胸を張る」
ではないということです。

一生懸命に胸を張る。
肩を後ろに引く。
背筋をピンと伸ばす。

そうすると、一見「良い姿勢」に見えるかもしれません。
でも、それを一日中続けるのは大変です。

大切なのは、
『身体に無理な力を入れなくても、自分の身体を自然に支えられること。』

私は、そういう姿勢が理想なのではないかと思っています。

『まずは、自分の姿勢を確認してみる』

姿勢.png


では、実際に自分の姿勢を確認してみましょう。
特別な道具は必要ありません。
自宅で簡単にできます。

壁を使った姿勢チェック
壁の前ではなく、壁に背を向けて立ってみてください。

足を無理に揃える必要はありません。
いつものように自然に立ちます。
その状態で、

後頭部
肩まわり
お尻
かかと

が、壁に対してどのような位置にあるかを確認してみます。

そして、ここで大切なのは、
「全部を壁につけよう」としないこと。

無理に頭を押しつけたり、腰を反らせたりしないでください。
普段どおりに立った状態を観察します。

横から見るとさらに分かりやすいので、可能であればスマートフォンで
自分の立ち姿を横から撮影してみるのもおすすめです。

そのときは、力を入れて姿勢を正そうとせず、
「いつもどおりに立つ」
ことがポイントです。

写真を見て、

頭が身体よりかなり前に出ていないか。
背中が丸くなっていないか。
腰を反りすぎていないか。
膝をいつも曲げた状態にしていないか。

一度、自分の身体を客観的に見てみます。

意外と、
「自分では普通だと思っていた姿勢が、写真で見ると少し違っていた」
ということがあります。

もう一つ、簡単なチェック
姿勢は「立っているとき」だけではありません。
そこで、普段の歩き方も少し観察してみてください。
家の中でも構いません。

いつものように歩いて、
「以前と比べて、歩き方が変わっていないか」
を感じてみます。

歩幅が小さくなっていないか。
足を引きずるようになっていないか。
腕をあまり振らなくなっていないか。
歩き始めに身体が少し不安定にならないか。

こうした変化は、姿勢だけでなく、身体の使い方全体を見る
きっかけになります。

『「正しいか、間違っているか」ではなく、まず知る』


ここで大切なのは、
「自分の姿勢は悪い」
と判断することではありません。

今日の自分の身体が、
「今、どんな状態なのか」
を知ることです。

姿勢は、生活習慣や仕事、運動量、筋力、身体の柔軟性などによっても
変化します。
一日で作られたものではありません。
だから、一日で完璧に変える必要もありません。

まずは、

「以前より頭が前に出ているかもしれない」
「歩幅が少し小さくなっている」
「長時間座っていると背中が丸くなる」

など、自分の変化に気づく。
それだけでも十分な一歩だと思います。

『年齢とともに「姿勢」は変化する』


歳を重ねると、身体の使い方も少しずつ変化していきます。

筋力が変わる。
関節の動きが変わる。
身体の柔軟性が変わる。
日常生活で身体を動かす量も変わる。

そして、それらが積み重なることで、立ち方や歩き方にも変化が出てくることがあります。

若い頃には自然にできていた動作が、少しずつ変わってくる。
その変化自体は、必ずしも悪いことではありません。
身体は年齢とともに変化するものだからです。

だからこそ、
「若い頃と同じ姿勢に戻す」
という発想だけではなく、
「今の身体で、どうすれば自然に身体を支えられるか」
を考えることが大切なのではないでしょうか。

『姿勢は「見た目」だけの問題ではない』


姿勢について話すと、
「見た目を若くするため」
と思われることがあります。

もちろん、姿勢が変われば見た目の印象も変わります。
しかし、姿勢はそれだけの問題ではありません。

立つ。
歩く。
座る。
立ち上がる。
階段を上る。
物を持つ。

こうした日常の動作は、すべて身体の支え方と関係しています。

だからこそ私は、
”姿勢を整えることは、見た目だけでなく「これからも自分の身体を
使っていくための準備」でもある”
と考えています。

『「若く見せる」より「自然に動ける身体」』


ここにも、アクセプト・エイジングの考え方があります。
「若く見せたい」
という気持ちは、決して悪いものではありません。

でも、「20歳の頃と同じ姿勢に戻さなければ」
と考える必要はありません。

今の自分の身体を理解する。
今の自分に必要な筋肉を使う。
身体の動きを保つ。
無理のない姿勢を身につける。

そして、今の年齢で自然に動ける身体をつくる。
その結果として、姿勢が整い、若々しい印象につながる。

私は、その順番のほうが自然だと思っています。

『年齢を重ねるほど「全体」が大切になる』


若い頃は、顔や肌、体型など、一つひとつのパーツに
目が向きやすいものです。

しかし、年齢を重ねるほど、
「部分」より「全体」
が大切になってくるように私は感じています。

顔だけではなく、姿勢。
体重だけではなく、身体のライン。
筋肉の量だけではなく、身体の使い方。
そして、外見だけではなく、その人の動きや表情。

人の印象は、こうしたものが組み合わさってつくられているのでは
ないでしょうか。

だから私は、
「若く見える顔をつくる」だけではなく
「若々しく見える身体の使い方を育てる」
という視点も大切だと思っています。

『「老けた」のではなく、「身体の使い方が変わった」のかもしれない』


もちろん、年齢による身体の変化はあります。
それを否定する必要はありません。

ただ、「最近、老けたな」と感じたときに
顔や体重だけを見るのではなく、
「姿勢や身体の動きはどうだろう?」
と、一度自分の身体を見直してみる。

歩くときに以前より歩幅が小さくなっていないか。
立ち上がるときに身体を大きく揺らしていないか。
背中が丸くなっていないか。
頭が前に出ていないか。
身体を動かすこと自体が少なくなっていないか。

そうしたところに、変化のヒントがあるかもしれません。

『「姿勢を若返らせる」のではなく、「身体を整える」』


私は「姿勢を若返らせましょう」というより
「今の身体を、もう少し自然に動かせるように整えてみましょう」
と伝えたいと思っています。
それは、若さへの抵抗ではありません。

今の自分の身体を知り
今の自分に必要なことを行い
これから先も自分の身体を大切に使っていく

そのための身体づくりです。

『年齢を重ねるからこそ、美しい姿勢がある』


20歳には20歳の姿勢があります。
40歳には40歳の姿勢があります。
60歳には60歳の姿勢があります。
若い頃と同じ身体を取り戻す必要はありません。

大切なのは、今の自分の身体を自分らしく自然に支えられること。
その結果として、

立ち姿が美しくなる。
歩き方が軽やかになる。
身体の動きが自然になる。

そして、全体として若々しい印象につながっていく。
私は、そんな「若々しさ」があってもいいと思っています。

『若返るのではなく、身体を整える。』


体重を減らすことだけではなく、
姿勢を整える。
筋肉を大切にする。
身体を動かす。
自分の身体を理解する。
そして、今の自分を受け入れる。

それが、「アクセプト・エイジング」
という考え方につながっていくのだと思います。

歳を重ねることは、身体が変化していくことでもあります。
でも、その変化を恐れるのではなく、
「今の自分の身体と、これからどう付き合っていくか」
を考える。

私は、それもまた年齢を重ねる楽しみの一つなのではないかと思っています。
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